世界標準となる注目産地「マーガレット・リヴァー」とヴァス・フェリックス

ブドウの収穫が終わり、ワイン仕込が始まったばかりのオーストラリアのワイナリーを視察してきました。

今回は、これまでのニューワールド(新世界)ワインというジャンルに留まらず、世界の標準となるべく最新のワイン造りへと進化している今注目のワイナリーをご紹介します。

西オーストラリア最古のワイナリー「ヴァス・フェリックス」

西オーストラリアの西端に“マーガレット・リヴァー”を創立した「ヴァス・フェリックス社」はあります。

1967年よりトム・カリティー博士によってブドウ栽培が始まり、今現在も博士の意思を引き継いで、更なる進化をしているワイナリーです。 男前な女性醸造家ヴァージニア・ウィルコックは、2006年からマーガレット・リヴァーで20年以上のキャリアを持ち、2012年にはオーストラリアのワイン専門誌にてメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した“ヴァージニア・ウィルコック”女史がチーフ・ワイン・メーカーとなりました。

世界でも唯一無二の奇跡的な地

太古インドと繋がっていたとも言われる岩盤プレートと地中海性気候による温暖で独特な土壌が、世界でも稀なミネラル感豊富なワインを生みだしています。

今ではこの地ならではのブドウと“ヴァージニア”女史の斬新でアグレッシブな醸造方法により最先端のワイナリーとしても注目を集めています。 また、スタンダードから上級クラスの“ヘイツベリー”まであり、各々樽の使用率の違いによる味わいが楽しめます。

Sauvignon Blanc Semillon ソーヴィニョン・ブラン セミヨン

 ライムやハーブのような爽やかなソーヴィニョンの風味とスパイス系のニュアンスのあるセミヨンのオリエンタルな風味が素晴らしいバランスを醸し出してます。

現地でもよく食べられているコリアンダー(パクチー)などを使ったエスニック料理との相性も抜群です。

※ソーヴィニョン・ブラン/セミヨン   

Heytesbury Chardonnay ヘイツベリー・シャルドネ

上質なシャルドネ特有の蜜のニュアンスや香ばしいローストしたナッツの風味と別にグレープフルーツのような柑橘の爽やかさもあり、ブルゴーニュのシャルドネとは一線を画す味わいです。

新玉ねぎや海水の塩気と旨みのある貝類などと合わせるとリッチな気分になります。

※シャルドネ 100%

Heytesbury ヘイツベリー

ブラックベリーなど黒い果実にブラックペッパーなどのスパイス香が溶け込んだボルドースタイル造り。樽による深みとコクもあるが、綺麗な酸がエレガントさを感じさせてくれている為、重苦しいだけの味わいではありません。

家庭でも手軽に手に入るオージービーフなどを塩胡椒でシンプルに焼き上げて合わせると、ホームパーティも盛りあがることでしょう。

※カベルネ・ソーヴィニョン75%、プティ・ヴェルド15%、マルベック10%

まとめ

ボルドー(フランス)、ナパヴァレー(アメリカ)、ボルゲリ(イタリア)に次いで、カベルネの4大産地の仲間入りするであろうと言われているマーガレット・リヴァー。

内陸気候の上級ブルゴーニュにはない、海洋性ミネラル豊富なシャルドなど、この地でしか表せない新しいワインの味わいに目が離せません。

小売価格で¥3,500~¥8,000程ではありますが、世界の数ある銘醸高級ワインとのクオリティを比較したらリーズナブルなのではないでしょうか?

JSA認定シニアソムリエ/ワインコーディネーター/ワインセラー
都内フレンチレストランでワイン業務に従事した後に九州へ帰郷。2005年にJSA認定シニアソムリエの資格取得。現在は九州の酒販店のワインセールス業務の傍ら、「フリースタイルワイン&フード」を主宰。主に九州一円でのワインイベントや九州ワイナリーツアーを企画・開催。また、料飲店様向けのワインコンサルとしても活動中。個人的には五島ワイン(長崎)の応援団も勤める。趣味は料理。

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