2016年6月のテイスティング


  1. 白ワインテイスティング
    Touraine Sauvignon Blanc 2014
    トゥーレーヌ・ソーヴィニョン・ブラン 2014

  2. 赤ワインテイスティング
    La Chapitre 2012
    ラ・シャピトル 2012

シェーブルにロワールのソーヴィニヨン・ブランを合わせるのはどうして?


チーズとワインはともに発酵食品ですから、「どんなものでも合う」というのが一般的な考え方です。しかし、もう少しこだわって組み合わせてみるのもよいでしょう。例えば、シェーブルタイプ(山羊乳)のチーズには、よくロワールのソーヴィニヨン・ブランが合わせられます。この2つがよく同時に楽しまれるのは次の理由からです。

【1】チーズとワインの熟成を合わせる
シェーブルもソーヴィニヨン・ブランも比較的早めに食べ頃/飲み頃を迎えます。フレッシュな味わいのものには、同じように若々しいワインを合わせるとしっくりきます。

【2】チーズとワインの味わいを調和させる
シェーブルは比較的強めの酸味とぼそぼそした食感が特徴です。ソーヴィニヨン・ブランも酸が高く軽やかな味わいです。似た味わいのものを合わせることでお互いを打ち消し合うことがなく、バランスが取れます。

【3】その土地の料理とワインを合わせる
シェーブルはロワール地方が有名です。郷土料理に同じ地方のワインを合わせるのは、「定番」ともいえます。物流が現在のように発達していなかった時代は、自給自足で食べ物と飲み物を賄っていました。もしこの二つが合わなければ、不幸な気分になることもあり、長い時間をかけて料理と酒が歩み寄りをみせるようになったのです。

フィロキセラってどんな虫?


19世紀に猛威をふるった北米出身の昆虫です。アブラムシのような虫で体長はわずか1~2ミリほどですが、壊滅的な被害をもたらしました。特にこの頃は交通手段が整いはじめ、世界が小さくなった時代で、北米から欧州まであっという間にこの虫が広がったのです。

フィロキセラは、ブドウ樹の根に寄生して樹液を吸います。一度でもこの虫が寄生したブドウ樹は、その後、いかなる手立てを打っても助からず枯死するだけです。フランスではキコリが失業するぐらいのブドウ樹が枯れ、栽培家たちはブドウ樹の植え替えを余儀なくされました。

ですから、今回のように、フィロキセラ禍に遭っていない高樹齢のブドウから造られるワインはとても希少なのです。ワインの世界では「プレフィロキセラ」と呼ばれます。

紫貴あき JSA認定シニアワインアドバイザー/アカデミー・デュ・ヴァン講師。 大手ワイン専門輸入商社にてマーケティングを担当、世界中のワインに触れる。退社後渡米し、カリフォルニアでのワイン修行を経て帰国。現在は、日本最大のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の人気講師としてワインの魅力を伝えている。 記事一覧 / プロフィール
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