2016年7月のワインテイスティング


  1. 白ワインテイスティング
    Chardonnay di Puglia IGP [Primadonna]
    シャルドネ・ディ・プーリア プリマドンナ

  2. 赤ワインテイスティング
    Donne Bruna Darc
    ドンナ・ブルーナ ダーク

国際ブドウ品種と、土着ブドウ品種のせめぎ合い


世界中どこにでも植わっている品種を「国際ブドウ品種」と呼びます。その代表例にあげられるのが、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンブラン、メルロでしょう。その逆に、世界を旅せず地元に根付いている品種のことを「土着ブドウ品種」と呼びます。

イタリアは土着品種の宝庫です。歴史が長いことに加え、温暖な乾いた気候タイプという条件が、おびただしい数の品種を保有する国へと発展を促しました。

しかし、ここ最近、その構図も変わりつつあります。理由はこのイタリアにおいても、国際ブドウ品種を支持する生産者が増えてきたのです。シャルドネが白ブドウ品種の栽培面積で上位3位にランキング(2010年データにおいて)したのはその象徴的な出来事でしょう。

「グローバリゼーション化の中で止められない流れ」という意見や、「国際的」と評価が高まる一方で、「没個性」だという批判もあります。まさに、このイタリアでは国際品種と土着品種のせめぎあいが続いているのです。

バルベーラってどんな品種


ピエモンテ州で生産量No1の品種です。同州には高級ブドウ品種ネッビオーロもありますが、量という点ではバルベーラにはかないません。何故、この品種が好まれて植えられているのでしょうか。

ひとつにはバルベーラは早熟で、冷涼なピエモンテ州では育てやすいということがあげられます。ふたつめは、果実味が芳醇で、万人受けしやすい味わいだからです。おまけにブドウの熟度が高くなっても上質な天然の酸を残すことが出来る特性があります。そのために、味わいがぼやけることは決してありません。

イタリア語ではブドウ品種は男性形が使われることが多い中、バルベーラは唯一女性形で「ラ・バルベーラ」と呼ばれ愛されています。このことからも、バランスが良くチャーミングな品種であることがうかがい知ることが出来ます。

紫貴あき JSA認定シニアワインアドバイザー/アカデミー・デュ・ヴァン講師。 大手ワイン専門輸入商社にてマーケティングを担当、世界中のワインに触れる。退社後渡米し、カリフォルニアでのワイン修行を経て帰国。現在は、日本最大のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の人気講師としてワインの魅力を伝えている。 記事一覧 / プロフィール
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