シャンパンの誕生の歴史を知っていますか?

シュワシュワとした泡が魅力のシャンパンですが、発泡性のワインは全部シャンパンだと思っている人はいないでしょうか?シャンパンと名乗ることが出来るのはフランスのシャンパーニュ地方で、ぶどうの種類や醸造方法等の決められた条件をクリアしたものだけなのです。

そんなきめ細かな泡が魅力のシャンパンが作られているシャンパーニュ地方ですが、17世紀頃までは泡のない色のうすい赤ワインが作られていたのです。

では、どうやってシャンパンは誕生したのでしょうか?そこには誰もが知っているドン・ペリ(ドン・ペリニヨン)の名前に由来する人物が関わっているのです。

ドン・ペリニヨンは人の名前

「ドン・ペリニヨン」今では誰もが聞いたことのあるシャンパンの銘柄ですが、実はフランス、シャンパーニュ地方オーヴィレール修道院の修道士であるドン・ピエール・ペリニヨンの名前から名付けられました。

ワイン作りに大きく貢献した彼が他界した後、オーヴィレール修道院とぶどう畑をモエ・エ・シャンドン社が所有し、ドン・ペリニヨンの商標権を取得しました。そして、ドン・ペリニヨンの名前を冠したシャンパーニュを世に出したのです。

ドン・ペリニヨンは泡のないワインを作ろうとしていた?

17世紀、赤ワインの産地だったシャンパーニュ地方では樽に入れて保管されているワインに、ときおり泡が発生するのが悩みでした。今のような温度管理ができない時代です。

発酵が完全に完了する前に冬を迎えてしまい、酵母が活動を休止。春になって活動を再開。栓がされた樽のなかに、生成された二酸化炭素が溶け込み、泡が発生してしまっていたのです。

今のようなきめ細やかな泡ではなく、雑味になるような荒い泡でした。修道院のワイン食料貯蔵庫長として、29歳で管理責任者となったドン・ペリニヨンも泡に悩まされている一人。実は彼は泡のないワインをつくることに試行錯誤した人だったのです。

泡のあるシャンパンは偶然の産物

シャンパーニュ地方はパリの北東、北緯50度に位置しておりとても寒い地域です。気候的に恵まれたブルゴーニュ地方には赤ワインでかなわないと思っていたドン・ペリニオンは白ワインを作りたいと考えました。

シャンパーニュ地方は赤ワインの産地なので、周りは黒ぶどうばかりです。そこで彼は、黒ぶどうを軽くしぼることで、皮の赤い色が液体に入らないことを発見します。そして黒ぶどうから白ワインを造ることで、泡は少なくなったのです。

そのころガラス瓶が登場し始め、シャンパーニュ地方のワインを樽に入ったワインからガラス瓶に移し替えてイギリスに輸出するようになりました。 そうすると、ドン・ペリニオンの思いに反して泡の入った白ワインの華やかさがイギリスの貴族階級の間でもてはやされるようになったのです。現在のようなきめ細かな泡になるのはまだまだ先ですが、こうして現在のシャンパーニュの原型となるワインが偶然完成しました。

まとめ

ドン・ペリニオンに関しての話は諸説あるようですが、黒ぶどうから白ワインを作る製法を確立し、さまざまな畑のワインや年代の違うストックワインをブレンドすることでワインのクオリティを保つなど、多大な貢献をしたことに間違いありません。

彼が試行錯誤してくれたことで産み出された華やかな泡たち。歴史を感じながら飲むシャンパンはまた違った表情を見せてくれるのではないでしょうか?

ワインを飲み続けて15年。建築関係の仕事をしながら、ライターとしても活動中。ワイン片手に読んでいただけるようなお話をお届けします。犬好き、コーヒー好き、ハワイ好きもちろんワイン好き。未来の夢はハワイに住むことです。

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