2016年8月のワインテイスティング


  1. 白ワインテイスティング
    Salton Flowers Blanco Demi-Sec
    サルトン フラワーズ ブランコ デミ・セック

  2. 赤ワインテイスティング
    Concerto Cabernet Sauvignon&Syrah
    コンチェルト カベルネソヴィニヨン&シラー 2014

Moscatoってどんな品種?


Moscatoは、フランス語と英語でともにMuscatと綴られ、前者では「ミュスカ」、後者では「マスカット」と発音されます。フランスではアルザス地方や、南部で酒精強化ワインの甘口タイプなどに使われているのを見かけることがあるかもしれません。

白バラのような爆発的なアロマが特徴で、もともと「マスカット」という品種名も「マスク(MUSK=麝香(じゃこう))の香りがする」という意味に由来します。麝香はオスのジャコウジカがメスを誘うために出す分泌物で、このブドウの香りが麝香の香りのように素晴らしいということです。この甘く強い香りのために蜂などの昆虫がひきつけられたことから、古代ギリシャやローマでは「蜂のブドウ」とも呼ばれていました。

ただし、この香りは消えやすいので、長期熟成が期待できないというデメリットもあります。抜栓したら出来るだけ早めに消費することをお勧めします。

ブルガリアのワイン産業


ワイン歴の長い諸先輩方が口を開けば、たいてい「昔はブルガリアの赤ワインは有名だったんだよ」なんて話すものです。実際、1970年~1980年代ブルガリアは世界で第二位の輸出大国(バルクを除く)でした。イギリスにおいてもその評価は高く、当時は、国別輸入量も同国で第一位と飛びぬけて多かったのも事実です。しかしながら、現在ではその全盛期のような勢いではなくなってしまいました。それは何故でしょうか。

かつて社会主義の支配下にあったブルガリアは、ワインは重要な「外貨の稼ぎ手」でした。そのため、国の支援のもと主力商品として、大量に生産され世界中に輸出されていたのです。その代表例が、ヴァンフロン(Vin-prom)と呼ばれる公営公社です。しかし、社会主義の崩壊と同時に民営化され、ワイン産業が一時は停滞するようになりました。同時期には、オーストラリアのようなコストパフォーマンスの良いワインを造る国が台頭しはじめ、市場でのパイを奪われるようになったのも一因です。

しかし、21世紀に入ってからは、民営化されたワイナリーが活気を戻し、優れたテロワールを生かしブルガリアのワイン産業を盛り上げています。これから目が離せない最注目のワイン産地のひとつでもあります。

紫貴あき JSA認定シニアワインアドバイザー/アカデミー・デュ・ヴァン講師。 大手ワイン専門輸入商社にてマーケティングを担当、世界中のワインに触れる。退社後渡米し、カリフォルニアでのワイン修行を経て帰国。現在は、日本最大のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の人気講師としてワインの魅力を伝えている。 記事一覧 / プロフィール
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