ワイン選びの参考になる!?主要生産国のワインの特徴を知ろう!

ワインが造られている国は、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ポルトガル、日本、アメリカ、カナダ、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、南アフリカ共和国、モロッコ、タイ、中国、ブルガリア、ギリシャなどなど…定番の国から少ししか造っていない国まで入れると実は沢山の国でワインが造られています。

そして、なんと世界中で100万軒のワイナリーなどワインを生産しているところがあるそうです。あまりにも沢山ありすぎるため、今回は日本でもよく見かける、主要な国のワインの特徴をお伝えしたいと思います。

フランス

やはりワインと言えばフランスで、ワイン造りが伝統的な国であり、暮らしにとても根付いています。ワイン造りをしている国の中では比較的冷涼な気候であるため、全体的に酸味があり、複雑な味わいのワインが多いです。

高級なワインも多く、難しくて嫌になる人も多いのがフランスですが、知れば知るほど奥深く、追及する価値のあるワインが沢山あるのも魅力の一つです。

偽物が出回った時代もあるため、原産地呼称統制法で土地の境界線や、使用して良いブドウなどがきちんと決められています。ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュなどの高価なものが有名で、その中でも「ロマネ・コンティ」や「ペトリュス」など、かなりの高値で取引されるワインもあります。

世界中でワインが造られていて、独自の味わいを目標にしているところもありますが、やはりフランスのワインのような味わいを目標にしていたり、生産者が修行をすることが多い国もフランスです。

イタリア

イタリアはご存知のように長靴型の細長い国なので、北と南ではワインの特徴が変わります。国としての特徴は20州全てでワインが造られていること、また土着品種がとても多いことがあげられます。品種や味わいの多種多様性を楽しめることが魅力の一つです。

最近はフランスと同じブドウ品種を使用してワインを造る人も増えてきています。低価格でカジュアルな明るいワインのイメージが強く、「ソアヴェ」やガヴィ」が有名です。

高価なもので有名なのは、「バローロ」、「バルバレスコ」、「キャンティ」そしてスーパートスカーナと呼ばれる「サッシカイア」などがあります。固有品種も多いので味わいの特徴を一言でまとめるのは難しいですが、フランスより明るい味わいのワインが多い印象です。

スペイン

ブドウ栽培面積では世界第一位の生産国です。リオハ赤ワインや酒精強化ワインのシェリーが有名です。また、忘れてはいけないのがスパークリングワインのCAVA。日本ではスペインバルが流行ったこともあり安価なワインが多いイメージが強いかもしれませんが、長期熟成型の高価なワインも存在します。

太陽の恩恵を沢山受けている国なので、アルコール分が高いものが多く、力強い印象のワインが多いです。甘くスパイシーな香りがするのも特徴的でしたが、アメリカンオークで長期熟成させるようなスタイルのものと、現代的な造りの生産者、どちらも存在するのが最近のスペインワインです。

ドイツ

ドイツはブドウ栽培の北限。酸味が豊かでアロマティックなワインを造ります。ドイツワインといえば甘口のイメージを持つ人も多いと思いますが、実は、一時期の日本のワインブームを率先したワインでもあります。 糖度が高いものほど高級とされていて、寒冷な土地ながらも多くの日照を得るため、川沿いの急斜面で栽培されていることが多いです。アイスワインやトロッケンベーレンアウスレーゼという貴腐ワインが高級なものの一つです。最近は食事と合わない理由から甘口ワインが敬遠される傾向にあります。

最近は、温暖化の影響から赤ワインや辛口の白ワインも沢山作られるようになってきました。

アメリカ

アメリカと言ってもカリフォルニアワインのイメージがとても強いですが、実際に全米の生産量の約90%をカリフォルニアが占め、その他はワシントン州、オレゴン州、また東海岸ではニューヨークで生産されています。

カリフォルニアは暑そうなイメージですが、海流によって発生する霧が涼しさをもたらし、ワイン造りに最適な気候となっています。ナパ、ソノマは冷涼で良いワインができると評判の地域で、良いワイナリーも集中しています。

もともとアメリカにはヨーロッパ系ブドウが存在しておらず、19世紀後半にヨーロッパ系ブドウが導入されてワイン産業が発展しました。現在はヨーロッパ系のブドウを使い高品質なワインが造られています。

カリフォルニアではカベルネなどのボルドー系品種、オレゴンではピノ・ノワールが成功を収めています。その品質の高さを世界中に知らしめたのは1976年に行われたパリスの審判です。

アメリカとフランスのワインをブラインドでテイスティングして点数をつけた結果、勝ったのはアメリカワインで、それ以来評価が上がっています。味わいでいうと、カリフォルニアのものは、特にフランスのものと比べると辛口のワインでも甘味が強く、はっきりとした果実味があることが特徴的です。

チリ

日本では安くておいしいワインといえばチリというイメージが定着しています。有名なのはチリカベとも略され、チリで最も栽培面積が多いカベルネ・ソーヴィニヨンやボルドー原産のブドウで晩熟のカルメネールです。

カベルネ・ソーヴィニヨンはボルドーのものに比べると渋味が柔らかくフルーティさがあります。カルメネールはボルドーではもうほとんど生産されていません。秋に雨が降らないチリではカルメネールが完熟することができ、成功したと言われています。

チリは15世紀くらいからワイン造りが始まり、実はアメリカやオーストラリアよりも長い歴史を持っていますが、政治や経済が不安定なため発展が遅れてしまいました。土地や人件費が安いのでフランスなどの有名生産者が現地のワイナリーと手を組んでワインを造り、品質が確かなものを安く提供することができます。

また、チリではフィロキセラという害虫がまだ侵入していなく、接木をしていない自根のブドウ樹があります。自根の良さは接木をしていないからか味わいがダイレクトに伝わるというか一言で言うと濃いとかしっかりした、という味わいのワインが出来上がります。ストレートで混じり気のない味わいです。

オーストラリア

南緯31度以南、地図でいうと大陸の下のほうで主にブドウ栽培が行われています。大手ワイナリーが多く、輸出しているワインの生産量の8割は上位20社が占めているほど、量販ワインが沢山造られています。

最近は小規模なワイナリーも増えてきて、日本にも輸出されるようになりました。BYOというレストランへワインの持ち込みをする文化を広めたのも実はオーストラリアです。

オーストラリアでは、100種類以上のブドウが植えられて、それぞれその土地に合ったブドウでワイン造りをしています。また、オーストラリアと言えば、他の国ではあまりないシャルドネとセミヨンのブレンドしたシラーのことをシラーズという点です。

シラーズはローヌのものより果実味が豊かです。また、オーストラリアのワインはどこかユーカリの木のような爽やかさがあるともいわれています。高級ワインだとPenfoldsシリーズが有名です。

もともとはオーストラリアにはブドウは存在しておらず、1788年に入植したイギリス人によって初めてブドウがもたらされたとされ、ワイン造りが始まったのはその50年後とされています。従って、ワインの歴史は200年ほど。

ニュージーランド

ニュージーランドと言えばソーヴィニヨン・ブランのイメージを持つ人が多いと思います。ニュージーランドは南島と北島からなる島国で、1970年代のマールボロ地区でのソーヴィニヨン・ブランの成功から、冷涼な気候を生かしたフレッシュなタイプのワインが沢山生産されています。

輸出の80%をソーヴィニヨン・ブランが担っていて、90%以上のワインがスクリューキャップを使用しています。わかりやすい果実味とハーブのような爽やかさで、ワインに馴染みがない人にもわかりやすい味わいを演出することで親しみやすくなりました。

まとめ

他にも沢山ありますが、よく見かけるものをまとめました。 最近は形にとらわれない生産者などもいるので、一概にこの国、この地域は絶対にこのような味わいだ!とはもちろん言えないのですが、ヴィンテージや国ごと、生産者ごとに違うのがワインの難しいところであり良いところ。 違いを楽しみながら好きなワインを見つけていきましょう。

ソムリエ。レストラン、ワインショップ、ワイン輸入会社の勤務を経て、現在はオンラインのワインサロンを主宰しながら、様々な場所でワイン会を開催。サロンをして開業できるように準備中。ワインの楽しさを沢山の方に伝えていきたいです。

関連コラム

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されております。 Copyright © 家ワイン All Rights Reseved.