滋賀県のヒトミワイナリーが造る濁りオレンジワイン「ソワフ・ブラン2015」

ワインといえば「赤・白・ロゼ」の3種類が基本ですが、近年では「オレンジワイン」という、新たなワインが密かなブームを呼んでいます。

もともとは、ワイン発祥の地といわれるグルジアで用いられていた製法で作られたワインなんですが、今回は琵琶湖で知られる滋賀県は東近江にある「ヒトミワイナリー」が造るオレンジワイン?「ソワフ・ブラン」をご紹介します。

ヒトミワイナリーとは

ヒトミワイナリーは、日本で唯一「濁りワイン」を専門に造るワイナリーです。 試験醸造を経て平成6年に図師禮三(ズシレイゾウ)氏により設立された滋賀県で2番目のワイナリーです。濾過を一切しない「にごりワイン」の専門メーカーで、使用原料は国産原料100%の「日本ワイン」を作るワイナリーです。

元々は「日登美株式会社」というアパレルメーカーでしたが、大のワイン好きが高じ、創設者自ら、「国産ブドウ品種」で「濾過をしない」という、独自スタイルのワイナリーを築いてきました。

にごりワインとは?

“にごりワインとは、発酵途中の「もろみ(甘さが残った)」を濾過をしない状態で瓶詰めしたもの。瓶中に残る果実繊維や酵母、酒石酸などによりアルコール感を低減させ、ワインが苦手でも美味しく楽しめる味わいが特徴である。特に秋の新酒の時期に楽しまれているが、最近では「葡萄」に限らず「梅」「ブルーベリー」等フルーツ原料のものも増えている。” wikipediaより引用

簡単にいうと、濾過(ろか)していないワインですね。ただし、そんな単純なことでもなさそうなので、詳しく知りたい方はヒトミワイナリーさんのサイトをご覧ください。

にごりワインとは?

紹介するワイン

ヒトミワイン ソワフ・ブラン 2015 

産地:日、滋賀県

品種:ナイアガラ50%、デラウェア50%

生産者:ヒトミワイナリー

タイプ:やや辛口

飲用温度:8度前後

製造本数:3,500本

アメリカ系(ヴィティスラブルスカ)の品種から造られる、瑞々しく優しい喉越しの辛口タイプです。ナイアガラ種が国産品種として有名なのは今や当然ですが、本来ワイン用には向かないデラウェア種も上手く使用されているのは驚きです!デラウェアといえば種無しブドウで有名な小粒の黒ブドウです。 瑞々しい果汁が特徴で生食用としては良いのですが、その反面タンニン(渋み)や糖度が穏やかなので通常はワインに不向きな品種と言われています。ご紹介の2015年のヴィンテージは過去のワインとは少し造りが異なります。

品種自体は変わりませんが、2015年は発酵の際に果皮や種を取り除かず一緒に漬け込んだナイアガラ種を使用しています。その為、白ワインでありながら、少し深みのある色合いとコクのある味わいが特徴となっています。 いわゆる、最近流行りのオレンジワインのような造りです。 「喉の渇きを癒す」がコンセプトなので、冷たく冷やしてグビグビ飲む感じですが、ノンフィルター(無濾過)で瓶詰めされる濁りワインなので、ブドウの果皮も沈澱していて多少のコクとタンニン(渋み)も感じさせてくれます。

まとめ

今回ご紹介した「ソワフ・ブラン」は重くどっしりとした主張の強いタイプではなく、酸や果汁の瑞々しさを感じる、身体に染み入るようなタイプです。 決して食事の邪魔をしない、そんな寄り添うような優しい国産ワインを是非楽しんでみて下さい。

JSA認定シニアソムリエ/ワインコーディネーター/ワインセラー
都内フレンチレストランでワイン業務に従事した後に九州へ帰郷。2005年にJSA認定シニアソムリエの資格取得。現在は九州の酒販店のワインセールス業務の傍ら、「フリースタイルワイン&フード」を主宰。主に九州一円でのワインイベントや九州ワイナリーツアーを企画・開催。また、料飲店様向けのワインコンサルとしても活動中。個人的には五島ワイン(長崎)の応援団も勤める。趣味は料理。

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