コストパーフォマンスの良いスペイン産スパークリングワイン「カバ」とは?

出典:http://sushiatx.blogspot.jp/

スペインのその大部分がカタルーニャ州ペネデス地域を主産地とする、スパークリングワインをカバ(カタルーニャ語で「洞窟」や「地下蔵」を意味しており、かつては熟成の際、実際に洞窟が使用されていました)と呼びます。

シャンパンと同じ製法なうえ、リーズナブルなので日本でも人気のスパークリングワイン「カバ」。今回はそんな「カバ」についてご紹介します。

もとはチャンパンだった

生産を開始した1860年代ごろから1960年代まで、この種のワインは、「チャンパン」という名前で販売を続けていました。しかし、本場フランスのシャンパン生産業者から抗議を受けたため、カタルーニャの醸造家は1970年に公式に現在の名称「カバ」を採用しました。

カバは白またはロゼで、手間のかかるシャンパーニュ製法を用いて生産されています。シャンパーニュ製法とは、フランス・シャンパーニュ地方を産地とする、有名なシャンパンの製作で用いられている、瓶内二次発酵方式のことです。

この方式は、収穫したブドウを圧搾して発酵させ、酵母とリキュールを添加して瓶詰めし、澱抜きを行ってからリキュールを追加して瓶内でさらに熟成させるというたいへん手間のかかる製法です。

技術革新を行い、コストパフォーマンスが向上

スペインの瓶内二次発酵方式は、ジャイロパレットと呼ばれる大型機械を導入するなど、大幅な技術革新を行いました。これにより品質を保ったまま生産過程を効率化させることが可能となり、コスト・パーフォーマンスが非常に良いという、最大の強みを手に入れることができたのです。

こうして、スペイン産のスパークリングワイン「カバ」は、アメリカ合衆国、ドイツ、フランス、メキシコなどにも進出し、ブドウ畑や醸造所の国外展開、直販チェーン店の設立など、近代的なマネージメント手法を展開することにより、1980年代以降は国外に向けて躍進を始めました。日本ももちろん主要な輸出国のひとつです。

高い品質を保っているにもかかわらず、価格はシャンパンより手頃であり、パーティーやちょっと特別なお祝いの席などで、気軽に楽しむことができるスペイン産スパークリングワインが誕生したわけです。

熟成期間とブドウ品種

一般的な飲み頃は熟成開始から1年後であり、最低15カ月は熟成させるシャンパンよりも、短い期間で飲み頃を迎えます。法律では最低9か月間は熟成させなければならないと決まっていますが、もちろんどのメーカーもそのレベルはクリアしています。

しかし、レセルバとよばれるクラスのワインの最低熟成期間は3年間であり、グラン・レセルバと呼ばれるクラスは最低5年間です。もちろん、より長い間、熟成させることが望ましいことは、間違いありません。

カバを生産するためのぶどうの種類は、地元品種のチャレッロ種、パレリャーダ種、マカベオ種であると定められています。他にいくつかの品種のワインをブレンドすることも許されています。ロゼを生産する際には、少量の赤ワインを添加することができます。

まとめ

いかがでしたか? スパークリングワインといえば「シャンパン」ばかりに目がいってしまいますが、シャンパンとほぼ同じ製法で造られているスパークリングワインは、カバ以外にもクレマン(フランス)、フランチャコルタ(イタリア)、キャップ・クラシック(南アフリカ)、ゼクト(ドイツ)などが有名です。

また、カバのメーカーは約270社(※2010年)あり、スペインのスパークリングワイン産業はフランスに次いで世界第2位と力を入れています。 カバはシャンパンと違って、1,000円台で手が入るリーズナブルなワインなので、様々なカバを飲み比べて、お気に入りの1本を見つけてみて下さい。

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