2016年10月のテイスティング


  1. 白ワインテイスティング
    Swings & Roundabouts Chenin Blanc
    スウィングズ&ラウンドアバウツ シュナン・ブラン

  2. 赤ワインテイスティング
    Rioja Partidas de la Granja La Social
    リオハ パルティーダス・デ・ラ・グランハ ラ・ソシアル

シュナン・ブランとはどんな品種?


シュナン・ブランは優れたポテンシャルを持つ品種です。しかしながら、なかなか名声が上がらず不遇をかこっているとしばし感じます。本家本元はフランス、ロワール地方で、VouvrayやSavennièresなどの隠れた銘酒がこのシュナン・ブランから誕生しています。品種の要はなんといっても、「華やかな香り」で、スイカズラや菩提樹のような白い花が優しく香ります。

また、味わいにある豊かな酸は、このブドウ品種のポテンシャルの高さをよく表しています。この豊かな酸ゆえにシュナン・ブランから造られるワインは30年でも40年でも熟成することが出来るのです。現代人はせっかちですから、ワインを寝かして飲むということも少なくなりました。しかしながら、ワインの品質評価のひとつには必ず熟成能力が挙げられるわけですから、シュナン・ブランはもっと称賛を受けるべき品種だと思うのです。

現在では、ロワールだけでなく南アフリカでもシュナン・ブランが国を代表する品種として扱われています。また今回のオーストラリアのような新たな場所でも優れたワインが見られるようになってきました。シュナン・ブランがスランプを脱出する日も近いかもしれません。

目覚めた獅子


スペインは長らく「眠れる獅子」と呼ばれてきました。理由は、ワイン造りの歴史はヨーロッパの中でも長く(実はフランスよりもあけぼのは早く、紀元前1100年にまで遡ります)、豊かなテロワールを保有し、限りない可能性を秘めているのに、その実力が長らく発揮されてこなかったからです。そのような背景には、内乱、独裁政権による民主化の遅れにより政情が安定しなかったことが挙げられます。

内乱の凄まじさは、ピカソの描く「ゲルニカ」などでもうかがい知ることが出来るでしょう。しかし、1975年にフランコ独裁政権が終焉したのをきっかけに、まるで目覚めた獅子のように、いよいよスペインは起死回生の復活を成し遂げたのです。

1980年代以降には、プリオラート、リベラ・デル・ドゥエロといった産地が台頭しはじめ、スペインのワイン産業全体を盛り上げる流れとなったのです。昨今では「スーパー・スパニュッシュ」と呼ばれ、1本数万するようなワインもこの頃誕生しました。これから、ますます期待が高まる産地ではないでしょうか。

紫貴あき JSA認定シニアワインアドバイザー/アカデミー・デュ・ヴァン講師。 大手ワイン専門輸入商社にてマーケティングを担当、世界中のワインに触れる。退社後渡米し、カリフォルニアでのワイン修行を経て帰国。現在は、日本最大のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」の人気講師としてワインの魅力を伝えている。 記事一覧 / プロフィール
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