知っておきたいワインの基礎知識!ボルドーワインはどんなワイン?

出典:https://www.thedrinksbusiness.com/

ボルドーはブルゴーニュと共にフランスの二大銘醸地なので、名前だけでも聞いたことがある方も多いと思います。世界でも高値で取引されるワインがたくさんあり、高級ワインの生産地のイメージですが、もちろん格付けのついていない低価格のワインもあります。

また、ボルドーを中心とした一帯で産出されるワインを「ボルドーワイン」と呼びます。今回はそんなボルドーワインについてご紹介します。

ボルドー地域の概要

北緯44~46度に位置

栽培面積:約11.7万ヘクタール

年間生産量:約540万ヘクトリットル

ボルドーのワイン産業はイギリスと交易することにより、特に左岸のメドック地区を中心に発展して市場価値を高めました。栽培面積も生産量も大規模な産地です。位置はフランス南西部に位置し、年間を通じて気候は穏やかで比較的湿度の高い海洋性気候です。

赤ワインや白ワイン、甘口白ワインが造られていますが、赤ワインの比率が一番高く、ブルゴーニュと違って、複数のブドウをブレンドしてワインを造ることも特徴の一つです。赤ワインの全体的な特徴としては力強く渋味のしっかりとしたワインで熟成するにつれて落ち着いた味わいに変化するものが多いです。

多くの生産者はブルゴーニュの生産者より生産量が多いのですが種類は少なく、グラン・ヴァンと呼ばれる最上級品とセカンド・ワインと呼ばれる格下げしたロットから造られるワインの2種類くらいしか造っていません。 また、大半の生産者はシャトー〇〇と名乗っています。シャトー(chateau)とはもともとお城という意味ですが、「自社畑を持つワイナリー」という意味で使われていて、ブルゴーニュでいうドメーヌと同じような意味です。

ボルドーはよく貴族的、組織的な産地だと言われ、ブルゴーニュの造り手が農夫と言われることと対照的です。ボルドーでは大規模生産者になるとオーナーが畑で仕事をすることはほとんどなく、有名生産者はスーツを着ているイメージですが、もちろん小規模な生産者になると現場に出て仕事をしています。

主要ブドウ品種

ボルドーでは赤ワインも白ワインも複数品種をブレンドしてワインにします。それぞれの品種に香りや味わいの特徴があるので、ブレンドすることでワインの複雑味が増すからです。ここではボルドーワインで使われる主要なブドウ品種をご紹介します。

黒ブドウ

カベルネ・ソーヴィニヨン

メドック地区、グラーヴ地区の赤ワインにおける主要品種です。渋味の強いワインが出来上がります。

メルロー

サンテミリオン地区、ポムロール地区における主要品種です。渋味も酸味もまろやかで果実味に富んだ柔らかいワインを造り出します。

カベルネ・フラン

例外を除き、あまり主役としてブレンドされることがない品種です。風味はカベルネ・ソーヴィニヨンとよく似ていますが、渋味はそれほど強くありません。

白ブドウ

セミヨン

辛口白ワイン、甘口白ワインのどちらにも用いられる品種です。貴腐菌がつきやすいのでソーテルヌ地区では貴腐ワイン用のブドウとしてよく使用されています。

ソーヴィニヨン・ブラン

さわやかな酸、軽快なボディ、華やかな香りが特徴です。

生産地区

南から流れてくるガロンヌ河、東から流れてくるドルドーニュ河、そしてその二つが合流したジロンド河の流域にワイン生産地域は集中しています。ボルドーといっても、そこには様々な地区があります。今回はその中から有名なワイン生産地区をご紹介します。

メドック地区

ジロンド河の左岸に位置し、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の重厚な赤ワインを産します。若い状態ではなく、長期熟成してから味わいの底力が発揮されるような赤ワインを造り出します。特に有名な地域はマルゴーやポイヤックなどです。

グラーヴ地区

ボルドー市の南、ガロンヌ河の左岸に広がっている地区です。カベルネ・ソーヴィニヨン主体の重厚な赤ワインとソーヴィニヨン・ブランとセミヨンをブレンドした辛口白ワインを算出します。

ソーテルヌ地区

ガロンヌ河左岸に位置し、セミヨン主体の貴腐ワインに特化した特殊な産地です。この一帯は朝霧の影響でブドウに貴腐菌がつきやすく大変素晴らしい貴腐ワインを産出します。一番高価で有名なものだとシャトー・ディケムがあります。

サンテミリオン地区

世界遺産にも指定されている中世の美しい町、サンテミリオンの周辺に広がる地域で、ドルドーニュ河右岸に位置します。メルロー主体のふくよかでリッチな赤ワインを産します。家族経営のシャトーが多く、シャトーの規模が比較的小さいのが特徴です。

ポムロール地区

サンテミリオン地区の西にあるエリアです。メルロー主体の凝縮感があり、なめらかでエレガントなワインを生産しています。こちらも規模の小さいシャトーが多いのが特徴的です。有名なものだと19世紀半ばから高い評価を得ているペトリュスがあります。

シャトーの格付け

出典:http://blog.millesima.fr/

ボルドー地方には、ブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方のような畑の格付けはありませんが、シャトーごとの格付けが存在するので、格付けについて簡単にご紹介します。

メドック地区の格付け

1855年のパリ万博の時に制定された格付けです。メドック地区から現在では60シャトーが選ばれ1級から5級に分類されています。グラーヴ地区からオー・ブリオンが選ばれましたがそれを含め五大シャトーと呼ばれています。

シャトー・ラフィット・ロートシルト

シャトー・マルゴー

シャトー・ラトゥール

シャトー・ムートン・ロートシルト

シャトー・オー・ブリオン<

ソーテルヌ地区の格付け

特一級、一級、二級に分かれています。

グラーヴ地区の格付け

階級はありませんが、赤ワインのみが格付けされているシャトー、白ワインのみが格付けされている赤白どちらも格付けされているシャトーの3種類があります。

サンテミリオン地区の格付け

1954年に制定されてから10年ごとに見直しがされています。第一級特級格付けA級、第一級特級格付けB級、特級格付けの3階層に分かれています。 現在、第一級特級格付けA級に選ばれているのは、シャトー・オーゾンヌとシャトー・シュヴァル・ブラン、シャトー・アンジェリュス、シャトー・パヴィです。

格付けのないポムロール地区

ボルドーの有名生産地区の中では唯一格付けがありません。ただ、シャトー・ペトリュス、シャトー・ル・パンなど高名で高価なワインも存在します。

まとめ

ボルドーワインは高価なものが多く、格付けがついていると良いものだとわかりやすいのでプレゼントにも最適です。

少しだけ覚えてプレゼントする時の参考にもできるのでワインを飲まない人でも少し知識があると役に立ちます。なかなか手が届かないワインも多いですが、名前だけでも覚えてみると良いと思います。

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ソムリエ。レストラン、ワインショップ、ワイン輸入会社の勤務を経て、現在はオンラインのワインサロンを主宰しながら、様々な場所でワイン会を開催。サロンをして開業できるように準備中。ワインの楽しさを沢山の方に伝えていきたいです。

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