創業は1808年!老舗シャンパーニュ・メゾン「アンリオ」の魅力

今回ご紹介するシャンパーニュ・メゾン「アンリオ」は、長い歴史ある家族経営のメゾンです。創業は1808年とされてますが、それよりも遥か昔、まだシャンパーニュ製法が確立される以前の1640年からシャンパーニュ地方の中心都市ランスでワインを造っていた記録がある、まさに老舗と呼ぶに相応しいメゾンです。

アンリオのスタイル

アンリオのスタイルを決定付けているのは「シャルドネの使用率の高さ」、そして「格付け率の高さ」、この2つです。

シャンパーニュ地方のシャルドネの平均使用率が30%程度であるのに対し、アンリオでは平均40%~60%という高い数値です。そして、使用するブドウもグラン・クリュ(特級畑)のブドウを多く使用しています。

シャンパーニュ地方では格付けを村ごとにパーセンテージで表します。グラン・クリュが100%で(わずか17ヵ村)、プルミエ・クリュが99~90%(38ヵ村)。シャンパーニュは基本色んな村のブドウをブレンドするので、このパーセンテージが高いほうが良い産地のブドウを多く使用していることになります。

アンリオの平均格付け率はなんと97%。これはアンリオの高品質を端的に分かりやすく示している好例といえるでしょう。

高品質のノウハウは他でも

その高品質は自社だけに留まらず、他の所にも向けられています。先代のジョゼフ・アンリオは1995年にブルゴーニュの老舗ネゴシアン「ブシャール・ペール・エ・フィス」を、翌年にはシャブリの名門「ウィリアム・フェーヴル」の経営に乗り出します。ここでもアンリオで培った高品質のノウハウを活かし、やや翳りが見えていたこの2つの老舗を見事に復活させています。

アンリオはシャルドネを多用するスタイルでブレンドし、ピノ・ノワールも北向きのグラン・クリュの畑のものを多く使うという徹底した高品質主義。ピノ・ノワールは、南向きの畑のものより熟すのに時間がかかるため繊細さが増します。

そして、もう1種類ブレンドによく使われるピノ・ムニエは基本的に一切使用しません。そして非常に長い熟成期間。しかも、法律で定められた最低熟成期間の3~4倍の長い熟成を経てからリリースされます。プレステージ・シャンパーニュの「キュヴェ・デ・アンシャンテルール」に至っては現行ヴィンテージがなんと2000年!これは大手メゾンの中でも最も遅いリリースなのです。

まとめ

繊細な中にも芯の強さを持ち合わせたアンリオならではのスタイル。シャルドネを多用しているので魚をよく使う和食にも好相性です。和食にワインを合わせたいシーンでは大活躍間違いなしです。

お寿司、お刺身、天ぷらなど和の王道とのマリアージュ、そしてじっくり時間をかけてワイン単体で飲む…どちらも楽しめる稀有なシャンパーニュですね。

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渋谷にある隠れ家ビストロ「Bistro Ku hanare」でソムリエをやっています。趣味も仕事もワイン、という幸せ者です。

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