アミューズからデザートまで!全てシャンパーニュで構成されたブラインドテイスティングディナー


フランスのセミパブリック団体「シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会」が主催する、ブラインドテイスティングディナーが12月15日に開催されました。

「シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会」とは、世界12カ国に外国事務所を設けて、名称保護の活動を行っている団体です。日本事務局は、1992年に設立され、シャンパーニュの名称保護に努めています。

今回開催されたディナーは、アミューズからデザートまで全てシャンパーニュで構成されたブラインドテイスティングディナーです。

ディナーが開催されたのは、外苑前にある「Prevenance」。閑静な住宅街に位置するフレンチレストランで、オーナーシェフの静井氏が作る料理は、日本の食材の持ち味を最大限に引き出した、目にも鮮やかなフランス料理です。また、ワインテイスターには、メディアに多数出演している大越基裕氏が解説をしてくれるという、非常に贅沢なディナーとなりました。


まずは、日本事務局の代表を務める川村玲子氏の挨拶のあと、1杯目のシャンパーニュで乾杯です。今回はブラインドテイスティングディナーという名目なので、ワインリストはありません。商品名を見せない状態でワインの産地や銘柄を創造して、料理との味わいを楽しむものです。


アペリティフのシャンパーニュは、心地よい酵母のアロマ、熟した柑橘系にフローラルなニュアンスを感じました。ミネラル香も感じられて、口あたりはきめ細かい印象でした。優しさの中に気品差を感じるシャンパーニュでした。


このアペリティフに合わせたのが、菜の花やワカサギ、雲丹とキャビアのタルトなど多彩な食材のフリットです。このパリッとした食感と、香ばしさはいうまでもなく、シャンパーニュとの相性が抜群でした。キャビアとシャンパーニュとの相性は定番ですが、食感に合わせた料理とシャンパーニュのマリアージュを楽しめる1品でした。


料理を食べ終わったあとに大越さんの解説が入り、シャンパーニュの正解の発表です。1本目は「Henri Giraud Blanc de Craie 」です。アンリー・ジローのブラン・ド・ブランは、アイ村で作られたシャルドネを55%使用しているので、少し豊かな感じがするとのことでした。樽にこだわっているアンリー・ジローだからこそ、半分は樽発酵、もう半分はステンレス発酵で造られているとのことでした。

このような流れで、それぞれの料理に合わせたシャンパーニュが次々と登場してきます。


次に出てきたのは「Billecart-salmon」。非常にバランスのとれた味わいで、フレッシュな花の香りが印象的でした。大越さんの解説から、造り方によってシャンパーニュは味がかわってくる。低温で4~6週間と長く発酵させることで、ステンレスタンクという醸造により、ピュアな果実味がしっかり引き出されているのだとか。


料理は帆立のポワレでしたが、こちらは帆立に合わせたわけではなく、上に掛かっているナッツやゆずに寄り添うようなシャンパーニュでした。

今回登場したシャンパーニュは、他に「GEOFFROY 1re Cru Cumieres Expression Brut NV」、「MAILLY Grand Cru Blanc de Noirs」,「PERRIER-JOUET Belle Epoque 2006」、「DEMOISELLE Brut Rose NV」と豪華な顔ぶれでした。


鮟鱇には「MAILLY Grand Cru Blanc de Noirs」を合わせました。鮟鱇そのものには味はなく、とても淡泊な食材なので、ソースの味付けにシャンパーニュのふくよさと調和していました。


メインの「川俣軍鶏ロティ 黒トリュフ カブ」には、「PERRIER-JOUET Belle Epoque 2006」を合わせました。レモン、白桃、花の蜜を思わせる複雑な酵母のニュアンスを感じました。そして、口に含むと繊細でまろやかな味わいが口の中に広がっていきました。バランスが絶妙だったので、このシャンパーニュだけ他とは明らかな違いを感じました。


「PERRIER-JOUET Belle Epoque 2006」が紹介された時、テーブルが盛り上がりました。

今回、それぞれ飲み比べて感じたことは、同じシャンパーニュでも、作り方やブドウ品種の割合でさまざまな表情があるということ。もちろんこれは当たり前のことですが、飲み比べることでそれぞれの表情が更に浮き彫りになって、普段とは違う気付きを与えてくれました。また、料理と合わせた時に見せる表情もまた違った表情をみせるので、シャンパーニュの奥深さ、魅力に気付かされるディナーとなりました。


シャンパーニュは華やかなシーンで飲むことが多いと思いますが、日常を彩るアイテムとして、普段から味わっていきたいと感じました。口に含んだ時の泡心地は、シャンパーニュならではですし、他のお酒では楽しめない魅力が詰まっています。

日常に取り入れることで、贅沢なひとときを過ごせるシャンパーニュ。あなたもぜひ味わってみて下さい。

シャンパーニュ委員会

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