シャンパンの中でも手軽な価格の「ランソン」。その魅力は製法に隠されていた!?

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今回ご紹介するシャンパンはランソンです。毎日飲むにはシャンパンは高価ですが、そんな中でもランソンは比較的手頃な価格で手に入りやすいシャンパンではないでしょうか?

リーズナブルでありながらも、100年以上前から英国王室御用達になっており、現在はスウェーデンやスペインの王室にも献上されていると言う大変に歴史のある格式の高いメゾンです。

ランソンの魅力はその製法にあり


ランソンの最大の特徴は「マロラクティック発酵(MLF)を行わない」ことに尽きます。

「マロラクティック発酵」というのは乳酸発酵のことで、アルコール発酵の後に起こる発酵です。これが起こるとワインにあるリンゴ酸が乳酸に変わり、酸は滑らかでクリーミーになるため、大抵のシャンパーニュ・メゾンが行なっています。

他産地のスパークリングワインと比べて、シャンパーニュは特に酸の強いワインなのでこの技法が積極的に行われます。しかし、その酸をまろやかにすることを認めず、素材の持ち味を活かすのがランソンの醸造上のポリシーなのです。

しかし、マロラクティック発酵を行わないで酸を落ち着かせるには長い瓶熟成が必須となります。そのため、熟成期間を長く取り、通常のキュヴェ「ブラック・ラベル」にもリザーブ・ワイン(古い原酒)を多く使用して、酸の鮮やかさを保ちながらリッチさも同時に確保しています。

これらはコストも手間もかかる方法ですが、それでも醸造ポリシーを貫いて、同時にリーズナブルな価格に抑えています。

まとめ


コクのあるまろやかなシャンパーニュは美味しく感じます。しかし、シャンパーニュのシャンパーニュたる所以は、キレのある酸と強靱なミネラルにあるとしたら、ランソンほどシャンパーニュらしいシャンパーニュはありません。この時期は非常にお求めやすい価格でも見かけるので、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか。

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渋谷にある隠れ家ビストロ「Bistro Ku hanare」でソムリエをやっています。趣味も仕事もワイン、という幸せ者です。

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