シャンパーニュに革命を与えた!?ポメリーが愛され続ける理由

出典:https://www.westwing.de/

今回は創業1836年と200年近い歴史を誇る老舗「ポメリー」についてご紹介します。ポメリーが多くの人々に愛されるようになった理由を、その歴史から紐解いていきましょう。

「ポメリー」と言う名前は創業者の名前ではなく1856年から参画したルイ・アレクサンドル・ポメリーから来ています。このルイ・アレクサンドル氏は参画してから2年目に急逝してしまい、未亡人となったマダム・ポメリーが事業を引き継ぎます。そこからポメリーの様々な改革が始まります。何と言っても一番の功績は史上初の辛口シャンパーニュをこの世に送り出したことでしょう。

今では考えられませんが、当時のシャンパーニュは全て甘口でした。慧眼を持ったマダム・ポメリーは「これからの人々の嗜好は辛口に推移するはず」と先見の明を持って今日に続く辛口ブームの先陣を切ったのです。

その他にも敷地内に鉄道を建設したり、販売量と輸出量の増大、果ては従業員の年金制度を設けるなど様々な改革を行いました。その甲斐あって現在では世界第6位の売り上げを誇るシャンパーニュ屈指の大メゾンへとなったのです。

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ポメリーと言えばすぐに気付くのがそのラインナップの豊富さでしょう。それはそのままマーケティングの巧みさ、とも言えます。「ストローで飲むシャンパーニュ」をコンセプトに若者がクラブで飲むことを前提に造った「POP」は発売当初センセーショナルな話題を巻き起こしましたし、春夏秋冬それぞれの季節限定商品の展開もあります。

ロゼの「スプリングタイム」、ブラン・ド・ブランの「サマータイム」、エクストラ・ブリュットの「フォールタイム」、ブラン・ド・ノワールの「ウィンタータイム」と言ったラインナップは他社では考えられない個性的なものです。

そう言ったマーケティングの巧みさも去ることながら、プレステージ・キュヴェの「ルイーズ」もまた出色の出来ばえです。これはマダム・ポメリーの愛娘ルイーズの名を冠しており、アヴィーズ、アイ、クラマンと言ったシャンパーニュ地方でも最高のブドウを産出する、特級格付の村のブドウのみを使って造られます。その味わいはリッチでゴージャスですが、派手に飾り立てられた煌びやかさとは別の、しっとりとした落ち着きに満ち溢れている素晴らしいシャンパーニュです。

多岐にわたる個性的なラインナップと、堂々たる完成度を誇るトップ・キュヴェが世界87カ国に輸出されて、愛されているのも当然と言えますね。

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渋谷にある隠れ家ビストロ「Bistro Ku hanare」でソムリエをやっています。趣味も仕事もワイン、という幸せ者です。

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