刃物で有名な街ティエールから新作登場

フランスの刃物で有名な街ティエールから Clos Laguiole(クロ・ラギオール)ソムリエナイフが届きました!Clos(クロ)とは、Chateau(シャトー)より小さいブドウ畑という意味らしいのですが、有名なソムリエナイフ「シャトーラギオール」とは、全く異なる機能性を持っています。

それは、フックやスクリューの緩みを付属の専用ネジ回しで締められること...シャトーラギオールは、フックが緩くなると、海外へ修理を出していましたが、クロ・ラギオールは自分にあった「かたさ」に調節ができます。

写真のモデルは下部が「牡羊の角モデル」、右が「マンモスモデル」です。先日、フランスから届いたばかりで、正式に販売開始はまだまだ先になりそうです。

そもそも「Laguiole」ってなに?


フランスのソムリエナイフでよく耳にするのがLaguiole...。

Laguioleとは首都パリから南へ550km、フランスのほぼ中央にあるオブラック地域に存する村の名前です。(発音は「ラギオール」とも「ライヨール」とも呼びますが、シャトーラギオールと区別をつけるためにライヨールにしておきますね。)

標高は1000から1500m位の山丘地帯に囲まれた平野で、昔も今も主たる活動は酪農、人口は1240人の小さな村です。この村で古くから使用されていた独特な流線形状のハンドルを持つナイフが「ライヨールナイフ」なのです。

独特な形状のライヨールナイフは、ライヨール村で産業が栄えたのが、時代の流れとともに過疎化が進んで、ナイフ産業が途絶えてしまいました。そこでフランス最大の刃物産業地「ティエール」でライヨール形ナイフが製作されるようになりましたが、1981年にライヨール村のナイフ作りの伝統を見直し守っていこうと、村出身の若者が「ライヨール・ナイフ」協会を設立。その後フィリップ・スタルクをデザイナーに迎え、村の倉庫跡地に「ライヨール社」が誕生しました。

ライヨールの変化


ライヨールの独特な流線形状は、元々はスペインから持ち込まれた簡素なナイフが原型で、ライヨール村でスタイルが変わっていき、今の形状になったようです。

元々ライヨール村は放牧を中心とした農村でしたが、地域最大の雄牛の品評会がこの地で行われていたことから、周辺の村人の集散地となりました。1829年にライヨールで生まれ育った1人の鍛冶職人が、ハンドル部分に地元の牛の角を取付けたポケットナイフを考案...しかし、彼は農作業用の道具を作る鍛冶職人だったために、この特別な形状のナイフについては少量のみしか作られなかったようです。

その当時、ラギオール村には刃物製造の産業が無かったために、14世紀から刃物産業で有名なティエールで、ライヨールナイフが作られるようになりました。

現在のライヨール村にはナイフを作る工場がありますが、全てのパーツ(刃やハンドルなど)はテイエールから買っているのです。ライヨール村の工場は組立てのみを行っているそうです。

刃物産業においてライヨール村は25年ほどの歴史しかありませんが、ティエールは500年以上も前から刃物を作っているそうです。実、日本の刃物の街「関」は鎌倉時代に刀鍛冶が誕生したので、その歴史は700余り....ティエールに負けない技術を持ち合わせているんですよ!

Photo by Patrick on Flickr

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