ヴィンテージワインをデキャンタに移すには?

みなさんはボトルの底に搾りカスが溜まったオレンジジュースや野菜ジュースは気になりますか?ドロドロした濃い味が好きな私は、ボトルを振って飲んじゃいます。

ワインの底に溜まった澱(おり)でも、葡萄の果肉や果皮のカスだったり、苦味成分(タンニン)が分子化されたものだったりしますので、多少の澱でしたらシャッフルすれば問題ありません。もちろん、それは邪道言う方が殆どだと思いますが...笑

ただ澱の多いオールド・ヴィンテージの場合は、せっかく長い時間をかけて澄んだ色や、繊細な風味になったワインを、澱により濁ってしまったり、口に含むとザラザラとして舌触りが悪くなる場合がありますので、デキャンタに移し替え澱を取り除く作業「デキャンタージュ」が必要なのです。

ですが、長い熟成期間を経て既に飲み頃になったワインは、思いっきり空気に触れてしまうと一瞬にして酸化が行きすぎてしまうため、空気に触れる面積の少ない縦長&フタ付きのデキャンタがお勧めなのです。またワインが縦長に入ることで、底に沈んだ澱と上澄との距離が長くなり、より澄んだ上澄みを楽しむ事が出来るのです。

では、実際に澱の多いワインをデキャンタージュしてみましょう。用意するのは、フタ付きの縦長デキャンタと、澱を沈めるために2~3日前から立てておいたワイン、そしてボトルのネック部分を明るく照らし澱を見やすくするキャンドルまたはライトです。

レストランでは大抵キャンドルを使用するのですが、簡単に自宅で行うのでしたらキャンプ用のヘッドライトか、マグライトが便利です。

片手でデキャンタのネック部分をしっかり持ち、ボトルネックの真下から上に向かって照らせるライトを置いてから、もう片方の手でワインボトルを持ち、デキャンタに移します。その時、デキャンタを押えている手の親指をワインボトルの口にあてて、口部が動かないよう固定をします。

ワイン雑誌や専門誌には、液垂れを防ぐためにも最初だけ勢いよく注ぐよう記載があるものもありますが、慣れるまでは難しいものです。そこで液垂れ防止用の「ドロップストップ」を使用すると、最初からゆっくり注いでも液垂れすることなく、微妙な流れもコントロール出来ます。

ボトルの肩部分まで澱が押し寄せたら移し換えの作業をストップさせます。最初はどれが澱なのか分かりづらいのですが、何回か行っているうちに分るようになりますので、オールド・ヴィンテージを入手された方は是非ともデキャンタージュされてみて下さい。

さて、次回は若いワインのデキャンタージュについてご説明を致しますので、お楽しみに~!

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