試飲会で心を奪われた魅惑のブルゴーニュ!「アクセル・マシャール」のワイン

今日ご紹介するのは、最近試飲会でビビビッ!と来たブルゴーニュです。造り手もワインの名前も長くて覚えづらいですが、ブルゴーニュ好きの方は要チェックです。

造り手の話

お父さんのベルトランさんと娘のアクセルさんの2人が取り仕切るこのドメーヌ(以下アクセル・マシャールと略します)。「マシャール・ド・グラモン」と言う名は、昔からのブルゴーニュ好きの方にはおなじみの名前だとは思いますが、そこの家系ではあるものの持っている畑や出来上がるワインは大分異なるようです。

「マシャール・ド・グラモン」のワインは伝統的な古き良きブルゴーニュ、と言ったスタイルですが、こちらの「アクセル・マシャール」のワインはかなりモダンで「今」を感じさせるワインです。久しぶりにブルゴーニュで新たな「生産者」に出会えたと思っています。

「マシャール・ド・グラモン」は、昨今では主流?となりつつある「自然派」の流れを汲んでいると言って良いと思います。

多くの自然派生産者は「ナチュラルな醸造を心がけ…」と言っていますが、「自然派=美味しい」というわけではありません。また、逆に”自然派”と大きくうたっているような生産者こそ、不快な香りを伴っていたり、味わいに深みや旨みがかけていたり、健全ではない「ヴァン・ナチュール」を見かけます。

しかし、今回ご紹介するアクセル・マーシャルのワインには、健全さや正しさを感じます。香りを嗅いだ瞬間に「オッ!」と唸ってしまいました。昨今の自然派の生産者、いや最近のブルゴーニュでは中々お目にかかれない「セクシーさ」を感じたほどです。

ワインの特徴

外観は透明度の高い明るいルビー色で清潔感溢れる素晴らしい色合いです。

そして香り!これがすごい。
シナモン、白胡椒、フェンネル、苺、白桃、オレンジピール、紅茶、鉄…書き上げていたらキリがないほどの種類のスパイス、フルーツ、そしてミネラルが蒸せ返らんばかりに襲いかかって来ます。味わいも文句なしです。

標高の高い畑ならではのきれいな酸と、細かいけれど豊富でしっかりしたタンニンが全体を引き締めつつも、高めのアルコール感と前述のフルーツ達の完熟感でグイグイ迫ってくる美味さです。これに抗うことはほぼ不可能。諦めてこのワインの軍門に下ることが賢明でしょう。開けたばかりの若いヴィンテージのブルゴーニュでこんなに美味しいものを久々に飲んだ気がします。

このワインはかの有名な「ロマネ・コンティ」のあるヴォーヌ・ロマネ村の隣のニュイ・サン・ジョルジュ村のもの。「場所がいい」と言うのは当然ですが、それでも特級や一級でない畑、それも比較的樹齢が若い木からこれだけのものを造れるとは…これは現在の当主アクセルさんの力量によるところが大きいようです。

美味しく味わうポイント

こちらのワインはぜひワイン単体でじっくり向き合ってほしいです。香りを嗅いでいるだけでもワインからいろいろな声を聞き取れることでしょう。そしてこの官能的な香りと味わいに身を委ねてください。そうすればあなたももうブルゴーニュの魔力から逃れられないでしょう。

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渋谷にある隠れ家ビストロ「Bistro Ku hanare」でソムリエをやっています。趣味も仕事もワイン、という幸せ者です。

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