デキャンタージュに向いているのはボルドーワイン?ブルゴーニュワイン?

若いワインは空気に触れると熟成するスピードが急激に早まり、時間と共にまろやかな味に変化していきます。

栓を抜いたボトルやグラスの中でも、スワリングをする事で素早く変化させる事は出来るのですが、空気に触れる面積が小さいため、少々時間がかかってしまいます。そこで活躍するのがデキャンタです。

今回はデキャンタージュの基本と、デキャンタージュした方が良いワイン、デキャンタージュしない方が良いワインについてご説明していきます。

取りあえずデキャンタに移せばよい?


ゆっくり時間をかけてワインの味の変化を楽しみたいという方は、スワリングをしながら時間をかけて飲むことが一番良いと思います。

しかし、パーティーでワインを飲む時や、今すぐ飲みたいというシーンでは、空気に触れる面積が大きくなる幅の広いデキャンタを使って、ワインの熟成を速める方法をお勧めします。

簡単にいえば、長い瓶内熟成期間を省いて、数時間で一気に熟成させてしまおうという訳です。
 
そこで注意しなければならないのは、赤ワインであれば、どれでもデキャンタに移し替えれば美味しくまろやかになる訳ではなく、デキャンタージュに向いている赤ワインと、大振りのグラスで飲んだ方が楽しめる赤ワインがあるんです。

そこを理解していなければ、デキャンタージュしたところで、ワイン本来の香りや味を知ることはできません。

デキャンタージュ向きのワインはどれ?


では、デキャンタージュに向いているワインはどれでしょう....。

ブルゴーニュタイプ


一般的にブルゴーニュタイプは酸味が比較的強く、デキャンタージュする事でより酸味の強いものに変化する場合があり、香りも発散型であるため薄く感じてしまうこともあります。

ブルゴーニュというよりはノ・ノワールをデキャンタージュした場合ですね。ピノ・ノワールをデキャンタージュした場合、多くの魅力が飛んでしまいますし、ピノ・ノワールはデキャンタージュしたからといって開かないものが多いので、基本はデキャンタージュしない方がいいでしょう。

もちろん好みがありますので、酸味が好きな方はデキャンタージュされた方が良いですし、香りを楽しみたい方はグラスの中で香りを立たせたほうが良いと思います。

ボルドータイプ


逆に渋味の強いボルドータイプのワインは、若いフルボディー(重口)ほど渋味が荒く、香りもバラバラな感じを受けます。熟成するにしたがってマイルドな味わいになり、香りも良くなってくるので、デキャンタージュ向きと言えるのです。

飲み頃はいつ?


空気に触れる時間により熟成(酸化)の進み具合が、若い→飲み頃→老化と変化しますので、この「飲み頃」に飲まなくてはなりません。

デキャンタージュの時間は葡萄の種類や産地により異なりますが、一般的にはラベルに印刷されている年代が新しいものほど長めに(2時間程度)、古いものほど短かめ(30分程度)にします。

ワインが難しいのは、良い収穫年は長い時間に耐える事が出来、天候に恵まれなかった年のワインは短命であることです。

正確には畑や生産者が違うと飲み頃も変わってくるので、あくまでも一般論としてご理解下さい。

おわりに


いかがでしたか?

やみくもに何でもデキャンタージュすれば、ワインが美味しくなるわけではない事が分かっていただけたと思います。

ワインにはそれぞれ個性があるので、その個性を分かった上で、デキャンタージュしてあげて下さいね。

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