ワインへの思いを聞いてみた!人気バーガーショップ「ゴールデンブラウン」のオーナー久富信矢さん

山手通りに面したガラス張りのアメリカっぽい雰囲気の店内は、カウンター席とゆとりを持って配されたテーブル席があり、ゆっくりと食事が楽しめるハンバーガーショップ「GOLDEN BROWN」。カウンターに様々なお酒が並んでいて、気取らない感じのBGMも心地よく、のんびりと落ちつける雰囲気...。

 

ワインというキーワードを通して、人が出会い、ストーリーが生まれる。ワインを楽しむ人は、どんな人たちなのか?どんなシーンで飲んでいるのか?

 

NYタイムスの記者が来日した時に「世界一美味しいハンバーガー!」と賛し、その名を轟かせたハンバーガーショップ「GOLDEN BROWN(ゴールデンブラウン)」のオーナー久富信矢さんに聞いてみました。

家ワイン:まず、最初にお伺いしたいのは、久富さんは、もともとは建築会社に勤めた後、イタリア料理を学ばれたとお聞きました。そのタイミングでワインに興味をもたれたんですか?

久富:20年以上も前の話ですが、ゼネコンの現場監督から設計に回ろうとおもったのが「食」に触れるきっかけでした。 設計の中でもキッチンは見せ場なので、料理も勉強しておきたいと会社を辞めて、飯倉のイタリアン・レストラン「キャンティ」のキッチンで働きはじめたんです。

家ワイン:その行動力は素晴らしいですね。

久富:でも、半年で逃げるように辞めました。その後、仕事帰りに寄っていたイタリア料理の屋台で3年半働きました。屋台では完全に独立採算で、メニューも自分達で考えなきゃいけないので必死に働きましたよ。

来てくれたお客さんにもう一度来てもらえるよう、感想を聞いては作り直して、という感じで試行錯誤しながら四六時中料理のことを考えていました。この時の経験が今の自分にとって一番の財産ですね。目の前でお客さんの反応をダイレクトに感じられたわけですから。

家ワイン:では、そのタイミングでワインに興味をもたれたんですね。

久富:ワインに興味を持ったのはもう少し前ですかね。学生時代にイタリア旅行へ行ったりして、当然お金がないからリストランテなんかは行けず、酒屋でワインを買いこんではホテルで一人で酔っぱらってました。

家ワイン:カウンターにも様々なお酒が並んでいますし、相当お酒が好きなんですね。若い頃から飲んでらっしゃるという事は、今はワインに強いこだわりとか持ってらっしゃるんですか?

久富:特にワインに大して強いこだわりがあるというわけではありません。高級なワインは奥深いし、その香りやバリエーションには飲むたびに驚かされます。

しかし、うちのお店はハンバーガー屋です。もっと気軽に呑んでもらいたいので、ワイングラスは置いていません。高級フレンチでお高いワインを飲むよりは、スペインのオレンジ色の外灯のなか、バールをハシゴして、コップワインを飲み歩いた夜の思い出の方が、僕にとってはずっと楽しかったんです。とはいえ、カジュアルでも美味しいワインがたくさんあるので、ハンバーガーに合うよう、その辺のセレクトには気を使っています。

家ワイン:今回お出していただいたハンバーガーについて聞かせてください。

久富:通常ハンバーガーのベースは、レタス、トマト,オニオンなどの野菜が入るのですが、スモークチーズやマッシュルームの香りを最大限に引き出すように、あめ色にソテーした玉ねぎを下に敷いてあります。 それぞれの素材の旨味がダイレクトに舌に伝わってきて、ソテードオニオンの甘みが全体をまとめているんです。スモークチーズの燻香やパティーのジューシーさは赤ワインと相性が良いですからね。

家ワイン:当時1,000円を超えるようなグルメバーガーは少なかったと思いますが、オープン時の反応はいかがでしたか?

久富:本郷のファイヤーハウスや、五反田のフランクリン・アベニュー等、何軒かはありましたが、中目黒にはまだありませんでした。オープン当初は友人などがたくさん来てくれましたが、やはり一般のお客様にはまだまだそこまで1,000円以上のバーガーがそこまで浸透してなかったのと、ここが不便な場所なのとで、冬になると暇になって苦労しました。

そのまま年を越してしばらく耐えていたら、春が来て、目黒川の桜が咲いて、お花見ついでのお客さんがドーッと押し寄せてきてくれたんです。そこからはお客様が途切れなく来てくれるようになりました。

家ワイン:それでは最後に久富さんにとってワインとは?

久富:高級なワインにはやはり美味しさと奥深さを感じますが、それだけでなく普段使いのワインにもやはり魅力を感じます。20代の頃の旅の思い出や、屋台時代のお客様たちが気分よく酔っぱらっていく姿や、ハンバーガーを片手にワインを飲む姿は幸福そのものですから。そういうワインには家庭的であたたかいものがあります。これからもワインと共に流れる日常の中のそういう時間を大切にしていきたいと思っています。

家ワイン:本日は有意義な時間をありがとうございました。

GOLDEN BROWN
〒153-0043 東京都目黒区東山2-3-1
TEL:03-6661-8560
open:11:30~22:00
無休
http://www.goldenbrown.info/

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