オーストラリアは、バロッサバレーやハンターバレーなど世界的に有名なワイナリーを多く有するワイン大国です。なかでも、今回注目したいのは西オーストラリア州の首都パースから南へ270km行った、広がる美しいワイン産地、マーガレットリバーのワインついてご紹介します。

水よりもワインを好んで飲む?!
日照量が多く、降水量の少ない西オーストラリア州は、年間降雨量が極端に少なかった数年前、大変な水不足に悩まされました。
シャワーは、5 分以内。ペットボトルのお水は、1 本500 円ほどにまで価格上昇。そんな時でも陽気なオージーは、「水よりもワインの方が美味しいからワインを飲もう!」と、とてもポジティブに問題を捉え、その年を乗り切ったそうです。
そんな環境ということもあり、オージーは昼夜気にせず「食事のお供はワイン」と決まっており、とても身近な飲み物なんです。
ワインの味の決め手って何?!
ワインの味や質を左右するものは、大きく分けて3つあります。
それは、土・気候環境・人の手。

マーガレットリバーの持つ、土壌、気候環境、海からの影響は、フランスのボルドー地方ととても似ていると言われています。
マーガレットリバーの代表ブドウ品種もボルドーと同じで、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンです。
質の良いワインを造ることで知られている、フランス・ボルドー地方の持つブドウ栽培環境とほぼ同じ環境を持ったマーガレットリバーは、近年、ボルドーワインに匹敵するほど質の良いワインが造り出される名産地として、世界中から注目を集めているんです。
ボルドーとマーガレットリバー、同じようなワインが出来るの?!

現地のワインメーカーは、「私たちは、わざとフレンチスタイルのワインを造ろうとしている訳ではありません。マーガレットリバーらしさが現れた美しいワインを造ろうと常に努力しています。それが、結果としてフランスのボルドーで造られたかのような素晴らしいワインに仕上がるんです。」と話していました。
「同じ畑で育ったブドウから作ったワインであっても、人の手が変わると味が変わる」...似たワインが出来上がるといえども、ワインの味は全て違います。全てのワインとの出会いは、一期一会なんです。それがワインの奥深さであり、人々が引き込まれるワインの魅力です。
心が踊るワイン
時にフランスのボルドーを思わせるように品があり、そこにオージーの陽気さがプラスされた、飲むと心が踊るワイン。それこそが、地理的にも国柄もフランスのボルドーとは全く違う、遠く離れたオーストラリアの地で造り出された「マーガレット・リバーのワイン」なんです。
オーストラリア、マーガレット・リバー産のワイン!ぜひ一度、ご自身の「次回飲みたいワインリスト」に入れてみてあげて下さいね!