活版印刷を未来に残すことを目的とした工房「ALL RIGHT PRINTING」

印刷の世界で”古き良きもの”と言えば『活版印刷』。『活版印刷』とは、活字を使って行う印刷のこと。昭和40年代に主役だった印刷方法が、現在のデジタル時代に新しい風を吹かせ、活字でしか表現できない「ぬくもり」や「贅沢さ」、そして「美しさ」など、『活版印刷』が表現する深い魅力に注目が集まっている。そんな『活版印刷』を未来に残すことを目的とした工房、ALL RIGHT PRINTINGへ行ってきました。

ワインを楽しむ人はどのような人たちなのか?
WINE LOVERにスポットを当てた「LIFE WITH WINE」第3弾は、活版印刷工房「ALL RIGHT PRINTING」の高田さんと杉田さんにお話しをうかがってきました。

家ワイン:今日は宜しくお願い致します。それでは、最初にALL RIGHT PRINTING様はどのような「ものづくり」をされているのか教えて下さい。

ALL RIGHT PRINTING:私たちは、印刷を受注する活版印刷所でもありますが、どちらかというと「ココ」は実験的な場ですね。ワークショップもそうですけど、色々なアイデアを貰って、それを実際出来るのかも含めて、ご相談してもらえる場所として存在しています。
自分たちのデザインはオフセットで刷る事が殆どで、活版印刷は実験的な事に使う事が多いです。自分たちのアートワークで培った経験を踏まえて、お客様のご相談にのったり、提案をしています。

家ワイン:ちなみに、今まで出来なかった事はあるんですか?

ALL RIGHT PRINTING:ん~そうですね…なんとかやれる感じですね。ただ、人には薦められないものもあるんですが…笑。やってみないと分からない事も多いです。それは経験があれば回避できるかというと、そうでもなくて、やっぱり常に新しい案件なので、お付き合いのある職人さんに聞いても「やってみないと分からない」と殆どの方がおっしゃいますね。活版で何かやるという事は、日々チャレンジなんです。

家ワイン:活版印刷はいつ頃から行うようになったんですか?

ALL RIGHT PRINTING:2007年に開催された『活版再生展』の広報物や宣伝物のアートディレクションとデザインを引き受けた際、その展覧会が終わったら活版の機材一式を引き取って欲しいという話があったんです。

(株)ALL RIGHT(ALL RIGHT PRINTINGの母体)はデザイン事務所で、印刷業はやってなかったんですが、展覧会が終わったら引き取らなければいけなくなったので、『活版再生展』の会場内に「新しい未来型活版印刷所」としてブースを作ってもらい、半ば強制的にスタートしました。

この時点では活版の機材一式を置く場所にあてがあったわけではなくて、平行して場所を探していたのですが、たまたま展覧会に訪れた金羊社の浅野健社長に「新社屋の1階で活動してくれないか?」という話をいただいて、今の場所で本格的にスタートしました。

ただ、私たちもここに居続けるために、人を呼ばなければいけないと思っているので、イベントをやったりワークショップをやったり、金羊社さんにいらっしゃるお客様にも見学していただけるように、開かれた工房として現在運営しています。

家ワイン:ワークショップはどのくらいの頻度で行っているんですか?

ALL RIGHT PRINTING:今はお客様の都合で予約を取っていただき、週に1回か2回行っています。スタッフがいればいつでも出来るので、事前にアポを取っていただければいつでもOKです。最近は予約がたくさん入っているんですよ。

家ワイン:活版印刷のオススメの使い方を教えてください。

ALL RIGHT PRINTING:封筒やコースターなど、有りものに使っていただくのがオススメですかね。「これに刷りたい」というモノに刷れるので、色んな使い方を推進していきたいなと思っています。

一度、アパレルのTシャツを入れるザラ紙の袋に刷った事もあります。他にも、靴下を止める帯とか、タグとか、そういうものにも印刷しました。小ロットで個人的なモノを作りたいという時にもオススメかもしれませんね。ホント、使う人の発想で活版は色々展開できると思います。

家ワイン:ALL RIGHT PRINTENG様がこれから取り組んでいきたいことはありますか?

ALL RIGHT PRINTING:受注やワークショップだけなく、もっと外部の方と組んでイベントを行いたいなと話はしているんです。今、工房の近くに場所を借りて、お昼をみんなで作って食べているんですが、知ってる人が作ったできたてのものを安心して食べる事は、生活だけでなくクリエイティブの基本だと思っているので、印刷と食を絡めて、生活や表現に直結するようなイベントが出来たらいいなと思っています。

家ワイン:「食」が好きという事は、ワインも飲まれるんですよね?

ALL RIGHT PRINTING:もちろんです。

家ワイン:どういったシーンでワインを飲まれますか?

ALL RIGHT PRINTING:みんなでワイワイ集まって飲む事が多いですね。杉田が非常に料理が上手なので、月に1回、彼女の作った料理をふるまうイベントをやっているですが、その時に料理に合わせて選んだりします。最近はランブルスコをよく飲んでいます。

家ワイン:ワイングラスなどへのこだわりはありますか?

ALL RIGHT PRINTING:グラスへのこだわりは特にないですねぇ。あくまでも「気軽に飲める」ように、料理に合わせることをメインにしています。もちろんグラスにもこだわりたいんですが…これから徐々にですね。

家ワイン:どのようなきっかけでワインに興味をもたれたんですか?

ALL RIGHT PRINTING:ちょうど20歳の頃だったんですが、イタリア料理店でバイトをしていたので、ソムリエナイフの使い方やワインの注ぎ方、飲みごろの温度や産地を教えてもらって、ワインに興味を持つようになり、自分でも買うようになりました。

家ワイン:最後に…少し難しい質問かもしれませんが、ワインを楽しく飲むために心がけている事はありますか?

ALL RIGHT PRINTING:そうですね~。やっぱり「場」を盛り上げたり、あしらいもそうですけど、お花を飾ったりとか、あまり気を使わせないとか、ほんのちょっとした気遣いでしょうか。あとは雰囲気ですよね。雰囲気で料理の味もワインの味も変わったりするので、雰囲気は大事にしています。

家ワイン:本日はお忙しいところ、ありがとうございました。


ALL RIGHT PRINTING
〒106-0032
東京都大田区鵜の木2-8-4 金羊社1階
TEL : 03-3750-9061
OPEN HOURS 10:00 ~ 18:00
CLOSE 土・日・祝
http://allrightprinting.jp/



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