シチリアの注目品種!エレガントさと野性味を兼ね備えた赤ワイン

本日ご紹介するのはシチリアの赤ワイン。エレガントさと野性味を兼ね備えた素晴らしいワインです。

ヴァレンティとは

ヴァレンティは2004年に誕生した、まだ若いワイナリー。いまや銘醸地と名高いシチリア島のエトナ山北側山麓のパッソピッシャーロに居を構えており、栽培しているブドウはネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カプッチョ(黒ブドウ)、カリカンテ、グレカニコ(白ブドウ)など全てシチリアに古くから伝わる土着品種のみです。

テイスティングコメント

ワイン名:2012 Norma/Valenti(2012 ノーマ/ヴァレンティ)
生産地:イタリア・シチリア
品種:ネレッロ・マスカレーゼ98%、ネレッロ・カプッチョ2%

主品種であるネレッロ・マスカレーゼは、少し前まではあまり注目されることのないブドウ品種でしたが、この10年で最もシチリアで注目を集めるようになりました。

一説にはピノ・ノワールと同一のDNAを持つと言われており、出来上がったワインの色合いやアロマからは「確かに…」と頷けるものがあります。

色合いは光沢のあるルビー。淵は透明でサラリとした外観なのですが粘性はしっかりあり、グラスに長い脚を残します。

香りは独特の複雑さを持っています。ピノ・ノワール、特にブルゴーニュのそれのようなむせ返るほどの華やかさは持ち合わせていませんが、バラの花、黒胡椒、熟れたバナナなどの果実、そして肉や鰹節の旨味成分であるイノシン酸的な香りなど多岐に渡ります。

味わいは優しく滋味深いもの。イノシン酸的な旨味、穏やかながらキチッとしたタンニン、そして冷涼感のある酸があり素直に美味しく、旨味に溢れながら、とてもキレイなワインです。

最後に

シチリアはその位置から南の温暖なワイン産地と言うイメージを持っておられる方が多く、最もメジャーな赤ワイン品種「ネロ・ダーヴォラ」のおかげで全般的に濃くしっかりしたワインが多く造られていると思われがちです。

しかしこのワインのブドウ畑が位置するのは、なんと標高600m。収穫も遅く10月中旬になるとのこと。昼夜の寒暖差が激しいのでこのように酸がキレイに残りエレガントなワインが出来るというわけです。

そしてエレガントなだけではなく、旨味のしっかりある人懐っこいシチリアらしさも持ち合わせているのが嬉しいところ。イノシン酸と再三申し上げたように肉料理全般、特にハムやサラミなどのオードブル的なものには抜群の相性を見せてくれます。

シチリアの注目品種、ぜひ一度お試しを!

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渋谷にある隠れ家ビストロ「Bistro Ku hanare」でソムリエをやっています。趣味も仕事もワイン、という幸せ者です。

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