どんな料理とも相性抜群!ビストロの定番赤ワイン


朝夕はめっきり涼しくなり、秋の気配が漂ってきましたね。こうなると食べたい料理も飲みたいワインも今までとは違うものが欲しくなってきます。

そこで今回ご紹介するのは…

2010 Metis / Domaine des Quarres
2010 メティス / ドメーヌ・デ・カール

カベルネ・フランの特徴


フランスはロワールのアンジュー産、5回目のコラム「やっと出会えたワイン?」で紹介した生産者が造る赤ワインです。葡萄はカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンを50%ずつブレンドしています。

ロワールの赤ワインはカベルネ・フランを主体にしたものが多く、ビストロの定番赤ワインの代表的存在です。フランスでビストロに入って何の銘柄も指定せず「赤ワイン」を注文すると、カベルネ・フラン主体のワインが出てくると言う話も聞いたことがあります。

カベルネ・フランはカベルネ・ソーヴィニヨンに比べて青っぽいニュアンスが強いのが特徴です。ワイン用語でピーマン香、専門用語でメトキシピラジンと言うものなのですが、カベルネ・フラン100%のワインは時としてその青っぽさが強過ぎる時もあります。

その点、このワインは半分カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしているため、カベルネ・フランの特徴を残しつつ、ピーマン的な青さが強くなることなく、程よいコクと滑らかで軽やかなワインになっています。

喧嘩しないワイン


さすがビストロの定番赤ワイン…これが色んな料理と合うんです。一言で言うなら「万能選手」ってところですかね。

コラムを執筆するに当たって、いつもテイスティングをしてメモを取るのですが、今回はお腹が減っていたので、食事をしながら何人かでこのワインを飲んでいました。料理人の友人が肉を焼いてくれたり、パスタを作ってくれました。その他にも生ハムやチーズ、冷奴、さらにはチーズスフレまで!と雑食状態だったのですが、不思議なくらいどの料理とも喧嘩をしないです。

もう少し言うと、料理に寄り添って料理の邪魔をせず、程よく引き立てて自分は表に出てこない感じです。

ワインは「料理を選ぶ」ことが多いんですが、このワインの料理を選ばない万能ぶりには正直驚きを隠せませんでした。飲食店の立場からも、これほど使いやすいワインはないと思います。

こんなに色々な料理に寄り添ってくれる万能性は大歓迎ですよね。値段もお手頃だし、家庭の料理に合わせやすい、まさに「家ワイン」な1本と言えるのではないでしょうか。

秋の始まりはこのワインを開けて色々な料理と合わせてみる。どんな料理が合うかな?と心配しなくても大丈夫。ぜひお試しください。

2010 Metis / Domaine des Quarres
参考小売価格 ¥1600(税別)

Bistro Ku hanare
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町1-5 大沼ビル5F
TEL:03-3780-7781
ランチ11:30 ~ 14:30(土日祝以外)
ディナー17:30 ~ 24:00
JR 渋谷駅南口徒歩1分
定休日:不定休
http://www.bistro-ku.com/hanare/index.html

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渋谷にある隠れ家ビストロ「Bistro Ku hanare」でソムリエをやっています。趣味も仕事もワイン、という幸せ者です。

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