雄大な自然が造る表情豊かなワイン。オーストラリア・グレートサザン地域のワインに密着!

西オーストラリア州のワインと言えば、思い浮かぶのはマーガレットリバーのワインでしょうか。今回は西オーストラリアの中でも、カンガルーや動物たちが、のどかに暮らす大自然の中で造られる、グレートサザンのワインをご紹介します。

グレートサザンってどんなところ?

オーストラリア南西部の海岸線およそ200km、北の内陸部に100kmに及ぶ地域がグレートサザンと呼ばれています。

沿岸は海洋性、内陸は大陸性の気候となり、グレートサザンはオーストラリアで随一の冷涼な気候で、降水量の多い地帯です。土壌は、マーガレットリバーと同様に石の混ざった砂質土壌か、花崗岩や片麻岩の母岩から成る土壌です。ブドウ栽培地としての可能性は高く、将来性が注目されています。

土壌がマーガレットリバーと似ているとは言え、畑を見た印象は全く違ってきます。フラットな土地が広がるマーガレットリバーと比べて、グレートサザンは、アップダウンのある土地に畑が広がっています。様々な斜面、方角に栽培されるグレートサザンでは、どのようなブドウが育つのでしょうか?

※マーガレットリバー

※グレートサザン

グレートサザンの5つの地域

グレートサザンは5つの地域に小分割されています。それぞれの地域が持つ、様々な気候環境や栽培環境の違いが、ブドウに個性を与えてくれます。

アルバニー

この一帯で一番人口が多く、観光に適した宿泊施設が充実する中心地です。気候は冷涼で、ピノ・ノワールの栽培に最適です。

デンマーク

 南の沿岸に広がるデンマークは雨が多く、この一帯では比較的温暖な気候です。最適品種は、シャルドネ、ピノ・ノワールですが、ヴィオニエやシュナンブラン、テンプラニーリョなど、様々なブドウ品種の栽培に可能性があると言われています。

マウント・パーカー

この一帯で、初めてブドウが植えられたという、最も古いワイン産地です。内陸に位置するマウント・パーカーは、大陸性の気候です。リースリングを栽培するのに十分な冷涼な気候で、近年はシラーズの栽培も盛んになっています。

ポロングラップ 

マウント・パーカーから少し東へ行ったところに広がるこの地域は、マウント・パーカーとほぼ同じ気候環境にありながら、丘陵地が多く、とても変わった地形を持っています。ここで栽培される個性の輝くブドウにファンが絶えません。

フランクランド・リバー

他の地域に比べると標高が高く、より冷涼であるフランクランド・リバーでは、オーストラリアでトップレベルのリースリングが出来ると注目されています。ブドウの質が認められ、オーストラリア中のワイナリーからブドウを売ってほしいとオファーがかかるほどだそうです。

 計算は一切しない。雄大な自然が造る表情豊かなワイン 

グレートサザンのデンマークに畑を持つワイナリーRockcliffe(ロッククリフ)のオーナー、スティーブさんにお話を聞きました。地質学者である彼は、グレートサザンの持つ地形と土壌にすっかり魅了されているようです。

「ユニークな地形がワインにもたらす影響は、ユニークである。」グレートサザンのワインメーカーは、口を揃えて「ワイン造りにおいて、特に凝ったことはしていない。」と言います。

自分たちの畑を信じることで、自然が素晴らしいブドウを育ててくれる。変な計算は一切必要が無い。そうして出来上がったワインは、表情がとても豊かで地域の個性が現れたワインに仕上がります。

カンガルーや羊がのどかに暮らすこの土地で、それぞれの畑が持ち合わせた地形や気候を活かしながら造り出されるワインは、本当に正直な味わいでこれこそが、真のオーストラリアワインではないかと感動させてくれます。 

まとめ

いかがでしたか。グレートサザンのワインを見つけた時は、ぜひ手に取って、地域の個性が現れた表情豊かなオーストラリアワインの味わいを感じてみてくださいね!

ワイン好きが高じて、2015年にオーストラリアへ移住。WSET WineEducationにてワインを学び、現地のFine Diningでソムリエを経験。現在は日本へ向けたオーストラリアワインの輸出や現地のレストラン・バーのワインコンサルタントとして活躍。月に一度、西オーストラリア州パース市内にて、日本人向けにワイン教室を開催中。

おすすめの記事

ミディアムボディ、フルボディ、ライトボディはどういう意味?ワイン初心者の悩みを解決!

ワインの世界は、初心者の人からすれば、ウンチクが多く謎だらけという方も多いのではないでしょうか?また、ワインに興味があるけど、恐怖心を抱いて一歩踏み出せない人もいるはずです。 でも、だいじょうぶ。今回はワイン初心者が抱く疑問や悩みの中から、よく耳にする疑問や質問から紐解いていこう。これは定番ともいえる疑問・質問なので、是非覚えておいておこう!

ドローンからの空撮360度映像は圧巻!VRでワイナリーを疑似体験してみませんか?

10月6日(金)、7日(土)、8日(日)の3日間にわたり、東京ミッドタウン及び、シャトー・メルシャン トーキョー・ゲスト・バルにて「シャトー・メルシャン ハーベスト・フェスティバル 2017 in TOKYO」が開催されます。 今回のイベントの目玉は最新のVR技術を駆使した「五感テイスティング・ツアー」。ドローンからの空撮360度映像や工場やセラーの様子など、VRコンテンツならではの体験ができます。 それでは、シャトー・メルシャンや日本ワインの魅力を発見、体験できるイベントをご紹介します。

シャンパーニュとスパークリングワインの違いは?20代は約90%が知らなかった!

スパークリングワインを飲んだ際に「このシャンパーニュ(シャンパン)おいしいね」なんていう会話になったことはありませんか?今いただいたのはスパークリングワイン?シャンパーニュ?その違い、ご存じでしょうか? そんな観点から、お酒を1ヶ月に1回程度以上飲む、且つスパークリングワインまたはシャンパーニュが好きな20代~30代男女を対象に調査を行いました。興味深い結果がでておりますので、どうぞご一読ください。

関連コラム

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されております。 Copyright © 家ワイン All Rights Reseved.