ワインの源!ココ・ファーム・ワイナリーのブドウ作りを見学させてもらいました!

ココの愛称で親しまれる、「COCO FARM &WINERY(ココ・ファーム・ワイナリー)」は、2000年開催の九州・沖縄サミットでの乾杯用や、2008年開催の北海道洞爺湖サミットにて総理夫人主催の夕食会で使用されるなど、国内トップクラスのワイナリーです。

同時に、ワイン造りには、障がい者支援施設「こころみ学園」の、さまざまな年齢の園生が携わっていることも、よく知られています。

今回、ココ・ファーム・ワイナリーで造られるワインの魅力に迫るべく、栃木県足利市へ行ってきました。現地に足を運び、目にしたのは、園生が中心となり、手作業で丁寧にブドウを作る姿でした。

想像以上の急傾斜……ブドウ畑の立地は、甘くない!

ヴィンヤード・ディレクターの桒原一斗さん。
毎朝、園生とスタッフ一同で、その日の仕事内容を相談・決定して、作業に取り掛かる


最寄り駅の足利市駅までは、都内から電車で約1時間半と、アクセス良好です。足利市駅からタクシーに乗って約20分、山を切り開いた土地に、ココ・ファーム・ワイナリーはありました。

ワイナリーに着くと、まず目に飛び込むのが、山の斜面に広がるブドウ畑です。その傾斜は平均38度と、スキーのジャンプ台と同程度。想像以上の急勾配です。雪は滅多に降らないそうですが、冬には「赤城おろし」と呼ばれる寒風が吹きすさびます。

ブドウ畑の急勾配では、少し移動しただけでも膝に疲労が感じられ、日々の畑作業の大変さを身を持って実感しました。しかし、そんな環境だからこそ、園生やスタッフは畑で転ばないように、しっかりと踏ん張って作業するので、自然と足腰が鍛えられるのだそうです。

いざ、ブドウ畑へ!

ブドウ作りの様子を見学させてもらうべく、ブドウ畑へ向かいました。ブドウ畑では、スタッフと園生で作業範囲を確認し、各自ハサミと籠を手に、テキパキと「粒取り」作業に取り掛かります。

ベテランの園生が、傘のかけられたブドウを一房ずつ、じっくり確認します。

慣れた手つきの園生が、裂果が発生したブドウの実や、変色したブドウの実を、ハサミで取り除いていました。

黙々と作業を進める園生によってカットされた、ブドウの粒や房の一部で、あっという間に籠が一杯になりました。これらのブドウは、後でまとめて処分されます。

鳥にブドウを突かれないように鳥よけのネットを張るスタッフ。それぞれが自分の担当作業を黙々と進めます。

吊られたペットボトルは、害虫からブドウを守るために作られた罠です。できるだけ農薬を使わない、という方針が表れています。

ブドウ畑と足利市街を一望できる山頂には、カラスの見張り係を務める園生の姿がありました。鳥が近寄ると、大きな声を出し、缶を叩いて追い払います。山頂から一望するブドウ畑や足利市街の風景、その気持ちよさは、ひとしおです。

ココ・ファーム・ワイナリーでは、働かざる者食うべからず? ブドウ畑にはヤギの姿もありました。名前は「にーに」と言って、「雑草を食べる」という大切なお仕事を任しているそうです。

ブドウ畑では、さまざまな仕事を任された人々が、持ちつ持たれつの関係で働く様子が印象的でした。その年齢もさまざまで、園生は平均55歳、スタッフは平均41歳と、園生の多くがスタッフよりも年長者です。また、ココ・ファーム・ワイナリーでの作業歴が長い園生も多いため、スタッフが園生に一方的に何かを指示する、作業を強要することはありません。園生が慣れ親しんだ自分の持ち場に、動く――そのような場面を多く見かけました。

2017年に作られたブドウが最も早く飲める、収穫祭!

ココ・ファーム・ワイナリーでは、毎年11月に収穫祭を行っています。出来たてのワインが飲めるということで、地元の方はもちろん、各地からワイン好きの方が集まり賑わうイベントです。

今回、『収穫祭』で提供される“できたてワイン”について、製造部長の柴田さんにお話を聞きました。

ブドウ畑を背景に、製造部長の柴田さん。
急傾斜で水はけが良いため、美味しいワインの源となる美味しいブドウが育つ


「“できたてワイン”は、ワインボトルに入れずに、タンクのバルブを捻って、グラスに注ぎます。また、発酵直後の若々しいワインなので、発酵中の泡が残っていたり、濁っていることもあります。その時に飲むのが一番美味しいワインなので、持ち帰ることはできません。当日、その場でしか味わえないワインなんです」と、柴田さんは言います。

そんな貴重なワインが楽しめる収穫祭も、今年で34回目を迎えます。

第34回 収穫祭

開催日:2017年11月18日(土)、19日(日) 雨天決行

時間:両日10:00~15:00(受付は8:00~14:30まで)

場所:足利市田島町 こころみ学園のブドウ畑

※駐車スペースはございません。臨時の直行バスやシャトルバス、また、公共バスかタクシーの利用がオススメです。

※会場は屋外です。レジャーシート等を持参し、歩きやすい靴での参加をオススメします。

雨が降ることも多いので、カッパやウィンドブレーカーなど雨天・防寒対策もお忘れなく!

 

ワイン:できたてワインの他、スパークリングワインからデザートワインまで各種

食事:ヴィンヤードクラブ各店が腕をふるった野外料理を楽しめます。

音楽:10:00~15:00 スペシャルゲストが演奏予定。

アンサンブル・ラーク、アウラ、Saigenji、古澤巌、Cat"coco"坂田明さん

参加費:一人¥3,000(税込)のハーベスト・キットを購入すると、参加できます。

収穫祭の詳細はこちら

収穫祭は、一年間ブドウ作りやワイン造りに励んだ、こころみ学園の園生にとっても、楽しみな2日間です。当日は、園生が受付のサポートやチラシ配りをしながら収穫祭に訪れる人たちを歓迎し、また自分たちもワインや食事を堪能する日なのだそうです。

まとめ

ココ・ファーム・ワイナリーで、自然とともにコツコツと働く人々の様子、丁寧に育てられたブドウから造られた美味しいワインを味わうと、ファンにならずにいられません。まだ現地に訪れたことがない人は、2017年の収穫祭で、こころみ学園の学園生や、ココ・ファーム・ワイナリーのファンとともに、美味しいワインの喜びを味わってみてはいかがでしょうか。

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