限りなく自然に造られる、ナチュラルワインの魅力と造り手のお話

1杯のワインを飲んで、感動したこと、人生観が変わったことはありますか?

今回は、人々にときめきを与えるナチュラルワインの魅力と、造り手をご紹介します。

ナチュラルワイン(ヴァン・ナチュール)とは?

ナチュラルワイン(ヴァン・ナチュール)という言葉を聞いたことはありますか?

ナチュラルワインとは、自分たちの住む土地や環境にやさしい、有機的なアプローチで育成されたブドウを使用し、醸造の過程で過度の人為的介入を避け、添加物を使用しない方法で造られたワイン、つまり限りなく自然に造ったワインのことです。

せっかく有機農法やビオデナミといった良い農業でブドウを栽培しても、ワインを造る段階で多くの添加物(砂糖、酒石酸、亜硫酸、タンニン、清涼剤等々)を投入したり、畑由来のワイン酵母などの微生物を滅菌して工業酵母を添加したりしては、ブドウに投影された畑やヴィンテージの情報を、ワインでうまく表現出来無くなってしまう可能性があります。

ナチュラルワインを造り続ける「Sato Wines」のお話

「畑の気候、土壌、立地条件が表現する畑の個性やヴィンテージの個性を、何一つ隠すこと無くダイレクトにワインで表現する最善の方法こそが、ナチュラルワインである。」そう信じて、ご自身が好きなナチュラルワインを造り続ける方がいます。

今回は、ニュージーランドのセントラル・オタゴにあるワイナリー「Sato Wines」のSato Yoshiakiさんにお話を伺いました。

銀行員という、ワインメーカーとは全く違うバックグラウンドを持つ佐藤さん。銀行員をされていた当時、「あと20年銀行員をやっていたいか?」と何度も自問自答されたそうです。

人生は一度きり。他に挑戦したいことがあるのであれば、自分を信じて真剣にそれに向き合う方がいい。そう考えた結果、今までのキャリアを断ち自分の好きなナチュラルワイン造りをニュージーランド・セントラルオタゴの地でスタートしたのです。

「自分でチャレンジしてみたかった。」そう語る佐藤さんからは、“自分の好きなものを造る。そしてそれを、生業にする”という大きな決意や情熱が感じられます。

私が初めて佐藤さんのシャルドネを飲んだ時の感動は、今でも覚えています。

フルーツやフローラルな香りの表現だけでは到底追いつかない、独特なクセになる魅力的な香り。このワインをもっと知りたいと興味をそそらせる香り。そんな第一印象でした。

繊細な口当たりに味わい深いボディ。ブドウの持つポテンシャルがしっかりとワインに反映されていて、ワインの味わい深さが、時間の経過と共にじわじわと感じられました。

佐藤さんのシャルドネを味わう時間は、自分自身の中にある可能性をも、引き出してくれるように感じられるほど、パワーのある味わいでした。

世界的にも有名なピノ・ノワールの産地、ニュージーランドのセントラル・オタゴ

南緯45度に位置する地球最南端のワイン産地であるニュージーランドのセントラル・オダゴは、フランスのブルゴーニュや、アメリカのオレゴン州とともに、ピノ・ノワールの産地として世界的にも有名な土地です。

ニュージーランドの地で、ナチュラルワインを専門に造っている生産者は未だに5人ほどしかいないそうです。異国の地で、決して簡単ではない上にリスクの大きいとされる、ナチュラルワイン造りを続ける佐藤さん。佐藤さんの造るピノ・ノワールからも、目が離せません。

「人の口に入るものだから、身体に優しいものに仕上げたい。ワインは、綺麗でなければならない。だから、自分自身が常に精一杯、正直でピュアでありたい。」

そんな佐藤さんの想いは、セントラル・オタゴの個性と共に、しっかりとワインに表現されています。

最後に

愛情や情熱をたっぷり受けて出来上がった特別なワイン。そのワインを消費者の私たちが手に取るきっかけやシチュエーションは、実に様々です。

素晴らしいワインとは、ただ飲むのではなく、ワインの声を聞くことでしっかりと自分と向き合う時間を与えてくれます。時にワインは、そんな人生のアドバイスを与える役割を果たしてくれるように思います。

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サトウ ワインズ
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ワイン好きが高じて、2015年にオーストラリアへ移住。WSET WineEducationにてワインを学び、現地のFine Diningでソムリエを経験。現在は日本へ向けたオーストラリアワインの輸出や現地のレストラン・バーのワインコンサルタントとして活躍。月に一度、西オーストラリア州パース市内にて、日本人向けにワイン教室を開催中。

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