ガメイ万歳!ヌーヴォーだけではないガメイの魅力

出典:http://www.theshoreclub.ca/
近年ボジョレー・ヌーヴォーはブームが下火になって久しいとも言われますが、毎年11月になると必ず話題になりますよね。普段ワインを口にすることのない人でも知っているこのワインは、ワインの間口を広げてくれる大切な存在です。

今回はこのボジョレー・ヌーヴォーに使われているブドウ品種「ガメイ」を使った別のワインをご紹介します。

2012 Bourgogne Gamey/Chateau des Jacques(Louis Jadot)

ガメイはボジョレーを代表するブドウ品種。と言うよりボジョレーの赤ワインは全てガメイ100%で造られています。ボジョレーと言う名は今や誰もが知るところとなっていますが、実は上位クラスのボジョレーがあるのです。それが「クリュ・ボジョレー」。

10の名前が付くそのワイン達(サンタムール、ジュリエナ、シルーブル、ムーラン・ナ・ヴァン、フルーリー、モルゴン、レニエ、シェナス、ブルイイ、コート・ド・ブルイイ)はラベルに「ボジョレー」と書いてないので、解り辛いのが玉に瑕ですが、通常のボジョレーと比べて香りも味わいも格段に豊かで、中には長期熟成出来るものまでもあります。

今回のワインはそのクリュ・ボジョレーのうちの5つ、ムーラン・ナ・ヴァン、モルゴン、シルーブル、フルーリー、レニエから取れたブドウのみをブレンドして造られたものです。

造り手について

造り手のルイ・ジャド社は、ブルゴーニュワインの中心地ボーヌに本拠地を置く150年以上の歴史を持つ大生産者でボジョレーにも強く、1996年に「シャトー・デ・ジャック」を傘下に収めています。

大手だからと言って安価な大量生産のワインばかり造っていると言うことではありません。ブルゴーニュでも一、二を争うほど数多くの特級・一級畑を所有し、その手腕はピノ・ノワールだけでなくガメイを使ったボジョレーでも、もちろん健在です。

テイスティングコメント


 

透明度の高い暗めのルビー色の外観、粘性は中程度でサラリとした印象。赤・青・黒、色とりどりのベリーが溢れんばかりに香りその後にシナモンの控えめなニュアンス。ボジョレー・ヌーヴォーや通常のボジョレーによく感じるバナナやキャンディのタッチはほとんどなくシットリとした佇まい。

味わいはカジュアルながらも出自の良さを感じずにはいられないポテンシャル満載。甘くないイチゴジャム、そして紫蘇の風味。「酸っぱい!」と感じさせることは決してないにも関わらず、しかし絶妙な酸の具合が一杯二杯と進む手を更に加速させます。あっさり、しかしジューシーで旨味たっぷり!これはついつい杯が進み過ぎますね。

最後に

ボジョレーはやはりヌーヴォーが有名なので、早飲みのワインと言う認識が強いですが、それだけではないんですね。このワインのヴィンテージは2012年。しっかり造ったものは5年経った今、まさに飲み頃を迎えています。

ヌーヴォーのようなフレッシュな新酒から、クリュ・ボジョレーのようにある程度熟成させてから美味しくなるものまで、様々なバリエーションが出来るブドウのガメイ、そして産地のボジョレー。

これが偉大なブドウ、産地でなくてなんなのでしょうか?この多彩な魅力を持つボジョレーのガメイ、奥深さに乾杯!ですね。

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渋谷にある隠れ家ビストロ「Bistro Ku hanare」でソムリエをやっています。趣味も仕事もワイン、という幸せ者です。

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