「カラペティバトゥバ!」さんにいってきました。~女のワイン飯vol.23~


3月の赤ワイン「ル・キャール・ドゥール・アンジュ・ヴァン」× 女のワイン飯「マグロ赤みのコンディマン黒胡椒あえ」

最近、ふとたまにやってくる暖かい日に「あぁ、もう春が来るんだ、、、」とほっこり。そんな暖かい日は飲みたいワインも気分で変わってくるから面白い。

今日はどんなワインを飲もうかなと昼下がりにワインショップを訪れ、葡萄品種や生産地から、ある程度の予想をして、初めてのワインを探し出すわけですよ。これがまぁまぁ楽しくて、ちょっとした推理探偵の気分。

3月、家ワインからお届けする赤ワイン「ル・キャール・ドゥール・アンジュ・ヴァン」はフランス・ロワールのカベルネ・ソーヴィニヨンで、ライトボディ。

さて、このワイン、どんな個性をもっているのだろうか。
「ワイン飯」企画ではワインにあわせてレストランシェフにレシピを考えていただくので、レシピを考えていただく前にワインのテイスティングをしていただくのですが、このテイスティングからマリアージュへのプロセスも楽しみなんです。

今回、お願いさせていただくレストランは麻布十番にあるフレンチレストラン「カラペティ・バトゥバ」さん。本格フレンチをカジュアルな価格で楽しめ、その味わいは評価の高さに表れています。

どんな出会いになるんでしょうか。


東京都心部にある下町「麻布十番」。近くには六本木ヒルズ、東京タワーもそびえ、まさに東京の中心も中心部なのだが、昔ながらの人情味がある落ち着いた街だ。
大衆居酒屋から高級レストランまで幅広く飲食店も豊富で、安くても高くても、良い店は残るし、良くないお店は消える印象が強い。

三田のフレンチ「コート・ドール」、南青山のフレンチ「ナリサワ(旧レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ)」など、名だたるレストランでシェフソムリエとして活躍してき長雄一氏が手がけた「カラペティ・バトゥバ」さん。
その経歴から高級レストランの想像をするが、お店はカジュアルにデザインされており、とても入りやすい。気合いを入れて、いざフレンチへという感じではなく、もっと気楽にフレンチやワインを楽しめる。
それで肝心の出てくる料理は?となるでしょう。何故、このお店の評価が高いのか、それはやはり料理のクオリティ。本場フランスの星付きレストランなどで3年間の修行をした経緯を持つ、佐藤シェフが作る料理はクラシックなフレンチをベースにその時々のアイディアがつめられており、”今”の時代が感じられる。そして、ポーションが多いところも嬉しい。


またワインリストも豊富で、値段もボトルで4000円~のリーズナブルなラインから、200000円の高級ワインまで揃えられている。

また普通はボトルでしか頼めないようなワインもグラスで頼めることは有り難い。例えば、ムルソー1級畑ものがグラスやカラフェで頼めたりする。

また、2軒目としての利用もさせてくれるので、食事は他でしてしまったが、ワインを飲みたいというときにワインバーとして楽しませてももらえる。

家ワインの皆さんにも、外ワインを飲みに是非行っていただきたいお店です。


家ワイン(以下、家):「今日はよろしくお願いいたします。」
カラペティ・バトゥバ(以下、カ):「こちらこそ、宜しくお願いします。」

家:「お忙しいところありがとうございます。早速ですが、今日はこちらのワインをお持ちいたしました。」
カ:「なるほど、こちらのワインでマリアージュを考えれば良いんですね。面白そうですね。」
家:「是非、お願いします。まず、こちらのワインをテイスティングしていただきまして、このワインにあうお家で出来るレシピを考えていただきたいと思っております。」
カ:「了解いたしました。では、まずはテイスティングしてみましょう。このワインは飲んだことがないので、楽しみです。」

家:「宜しくお願いします!」

シェフの佐藤了氏

カ:「ロワールのワインなんですね。」

家:「そうです。こちらは3月にお届けさせていただくワインなのですが、春にあわせて、甘口のワインを選ばせていただきました。」
カ:「なるほど、了解いたしました。早速、抜栓してみます。」

「ル・キャール・ドゥール・アンジュ・ヴァン」はフランスはロワールという緯度が高く冷涼な地で作られたワインで、赤ワインとしては珍しい甘口味わい。春に是非楽しんでもらいたい一本。

カ:「ほ~、これはチャーミングなワインですね。甘口で最初にストロベリーのような味わいがしますね。これは面白い味をしてますね。」
家:「確かに言われてみれば、ストロベリーの味がしてきますね。」
カ:「アルコール度数も低いので、飲みやすいんではないでしょうか。口当たりが味の割にさらっとしてますね。」
家:「そうですね。でも、これ飲んでると甘みを忘れてきませんか?」
カ:「甘みを忘れるというよりはその後の味わいが広がってくるので、そちらに注目が移りますよね。カベルネ・ソーヴィニヨンぽさもでてきますよね。ピーマンのような味がしません?」
家:「ピーマンですか?(笑)」
カ:「いや、断片的にですよ(笑)。ピーマンの味に切り替わるんではなくて、味の中にピーマンのような香りがすると思うんですよね。」
家:「なるほどですね。ちょっとビックリしました。」

カ:「それでこのワインに料理をマリアージュさせるんですよね?これは以外と難しいですよ。単純にチョコレートとかはバッチリあうでしょうね。それでは料理じゃないですもんね(笑)。」
家:「そうですね。しかもお家で出来る料理でお願いしたいです。デザートなどでも大丈夫です。」
カ:「やっぱり甘いワインには甘い料理をあわせるのがスタンダードで、もちろんあうんですが、一人とか二人でこのボトルを飲むと口の中が甘さで疲れてきそうですよね。」
家:「なるほどですね。そこはカラペティ・バトゥバさんらしいアイディアつまった料理だと嬉しいです。」
カ:「そうですよね。ハードルが上がりましたね、、、(笑)。少し考えさせてください。」

ソムリエの長氏、シェフの佐藤氏と再度テイスティングをしながら、考案中。

カ:「考えました。マグロをあわせたいと思います。」
家:「え、マグロですか?かなり予想外です。以前、マグロと赤ワインをあわせてみたことがあるので、あわせれることは分かったのですが、この甘口ワインにマグロをあわせるんですか?」
カ:「そうなんです。以外かと思いますが、ちょっと工夫して合わせてみたいと思います。」
家:「ざっくりどのようにあわせるか教えていただいても宜しいでしょうか?」
カ:「マグロを軽く熟成させて、ブラックペッパーで包んで、表面だけ焼き色を入れます。ソースは赤ワインビネガーと薬味を混ぜて、酸味を加えます。あとはチーズをちらして、ミニトマトと和える感じですね。このワインと対局にあるイメージがするかもしれませんが、味は食べてみてもらえれば分かると思います。」

家:「なるほどですね。熟成とかって、お家でも簡単に出来るものなのですか?」
カ:「もう、全然簡単です。どなたでも出来ますし、特別な機器も使わないです。」

家:「了解いたしました。それでは、味は後のお楽しみということで、作っていただけますでしょうか。宜しくお願いいたします!」


これはもうお家レストラン。
単純にテンション上がりますよね。ビジュアルも大事なことを再確認。

カ:「マグロ赤みのコンディマン黒胡椒あえです。」
家:「これがお家で出て来たら、ちょっとテンション上がっちゃいますね。マグロの色味もすごく綺麗ですね。」
カ:「ありがとうございます。盛り付けも綺麗にしてあげることで、食欲もわいてきますよね。どうぞ、まずは食べてみてください。」
家:「これは全て一緒に食べていいんでしょうか?」
カ:「そうですね。ミニトマトも一緒に食べてみてください。」

味の想像ができないまま、全てを口に入れてみる。

家:「おぉ~、まずはペッパーのパンチがパシッときますね。なんて説明したらいいんでしょうか。その後の味の流れが面白いですよね。あ~美味しいです。」
カ:「これがワインとバッチリあうんですよ。まず、ペッパーとの相性は抜群ですよね。あと、魚の臭みは全く感じないと思います。」
家:「そうですね、魚の臭みは全くしないですね。むしろ旨みもしっかりあって、食感もいいですよね。それではワインを飲んでみますね。」

ワインを一口飲んでみる。
家:「これは予想以上にスムーズに入ってきますね。このワインとマグロっていうとイメージでは全然あわないんですけどね。すごくすんなり入ってきますし、この料理であれば、途中で口の中が疲れることはないと思います。」
カ:「ありがとうございます。いや~、このワインとのマリアージュを考えるのはちょっと難しかったですからね。喜んでもらえて何よりです。テイスティングの時にもお伝えしましたが、甘口でチャーミングな味わいなので、チョコレートとかは本当にあうと思うんです。それとは違うアプローチで考えさせていただきました。」
家:「やはりブラックペッパーが軸になっていて、喉を通った後もしばらく口の中に香りが残っているので、その感じだけで、次のワインが飲めますよね。」
カ:「そうですね。あとはソースの酸味とチーズのまろやかさじゃないでしょうか。ペッパーは赤ワインにあいやすいのですが、ペッパーだけでは刺激が強すぎるので、ビネガーやチーズを組み合わせていくことによって、全体の旨みを作っています。」

入口と出口はブラックペッパーが光るが、マグロの味がしっかりと閉じ込められていて、そこにエシャロットや生姜の歯ごたえ、ワインビネガーの酸味、ミニトマトのフレッシュさ、チーズのまろやかさが口の中で調和される。
一言で言えば、食べ応えがある。

家:「調理も簡単で、ありがたいです。マグロの熟成も勉強になりました。」
カ:「マグロはちょっとした一手間ですが、余計な水分を抜くことで、臭みはとれますし、味も濃厚になるんです。」
家:「といってもキッチンペーパーでくるんで待つだけなんで、そこまで手間ではないですよね。」
カ:「ありがとうございます。そうだと思います。是非、お試しいただきたいですね。しかし、このワインはグイグイいけますよね。」

家:「ですよね。女性は特に好きだと思いますね。」
カ:「そうかもしれませんね。でも、後味がしっかりしているので、甘口のワインは得意じゃない人もこれであれば飲めると思いますね。」

家:「今回は面白いマリアージュを教えていただいて、ありがとうございました。個人的にも家で試してみたいです。」
カ:「もう、それは是非是非。私どもも楽しかったです。お店でもマリアージュの感動をもっと感じてもらえるように努力していきたいと思います。」


まだまだ寒い日もありますが、暦の上では春。
早いところではお花見も始まるところがあるのではないでしょうか。

ソースとマグロの仕込みを別で持って行って、お花見しながらというのもおつだと思います。

今回の赤ワイン「ル・キャール・ドゥール・アンジュ・ヴァン」の個性的な味わいを是非、今回のワイン飯と堪能してください。

きっと桜の色のようなチャーミングな時間を過ごせると思います。

それでは来月の「女のワイン飯」もお楽しみに。

今回、レシピをいただきました
「カラペティ バトゥバ!」

麻布十番駅から徒歩5分、いわゆるフレンチレストランの感じではなく、お店の雰囲気は良い意味で柔らかく、リラックスして入れる。それでいて、料理がバカ旨い。本場フランスで修行を積んだ佐藤シェフが生み出す料理は、クラシカルなフレンチをベースにしつつ、どこか新しく、全ての料理がこのお店でしか味わえない。カジュアルに食べに行ける、でも、本気のフレンチ。そんな楽しみ方が出来るフレンチレストランです。

フレンチレストラン「カラペティバトゥバ!」
TEL : 03-3455-9951
住所 : 東京都港区麻布十番2-3-12
→ 東京メトロ「麻布十番駅」より徒歩5分
営業時間 :
17:30-25:00(L.O. 24:00)
定休日 : 日曜日(第3日曜日は営業)
WEB: http://quandlappetitvatoutva.com/

TAGS

家ワイン編集部です。家ワインレシピ、家ワイン通信などを、ワインライフが楽しくなるような情報やコラムをお届けしていきます。

おすすめの記事

ワイン初心者の方が抱える悩みや疑問に葉山孝太郎先生がお答えします!

ワインの世界は、初心者の人からすれば、ウンチクが多く謎だらけという方も多いのではないでしょうか?また、ワインに興味があるけど、恐怖心を抱いて一歩踏み出せない人もいるはずです。 でも、だいじょうぶ。今回はワイン初心者が抱く疑問や悩みの中から、よく耳にする疑問や質問から紐解いていこう。これは定番ともいえる疑問・質問なので、是非覚えておいておこう!

ドローンからの空撮360度映像は圧巻!VRでワイナリーを疑似体験してみませんか?

10月6日(金)、7日(土)、8日(日)の3日間にわたり、東京ミッドタウン及び、シャトー・メルシャン トーキョー・ゲスト・バルにて「シャトー・メルシャン ハーベスト・フェスティバル 2017 in TOKYO」が開催されます。 今回のイベントの目玉は最新のVR技術を駆使した「五感テイスティング・ツアー」。ドローンからの空撮360度映像や工場やセラーの様子など、VRコンテンツならではの体験ができます。 それでは、シャトー・メルシャンや日本ワインの魅力を発見、体験できるイベントをご紹介します。

シャンパーニュとスパークリングワインの違いは?20代は約90%が知らなかった!

スパークリングワインを飲んだ際に「このシャンパーニュ(シャンパン)おいしいね」なんていう会話になったことはありませんか?今いただいたのはスパークリングワイン?シャンパーニュ?その違い、ご存じでしょうか? そんな観点から、お酒を1ヶ月に1回程度以上飲む、且つスパークリングワインまたはシャンパーニュが好きな20代~30代男女を対象に調査を行いました。興味深い結果がでておりますので、どうぞご一読ください。

関連コラム

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されております。 Copyright © 家ワイン All Rights Reseved.