一軒家レストラン「TOKIYA」さんに行ってきました~女のワイン飯vol.24~


4月の白ワイン「ロッカ・トレビアーノ・ダブルッツォ」× 女のワイン飯「ヤリイカと菜の花のファルシ」

ここはとっておきのお店ってありますか?
和食だったらこのお店、雰囲気だったらこのお店、ワインはこのお店に置いてあるものが好き、、、色々なとっておきがあると思います。

とっておきになるようなお店って、何かしらのこだわりがあって、そのこだわりが自分にあうんだろうな~と思います。そうなるとお店の主人に興味がわいて、バックボーンを知りたくなる。最近、その発見が趣味となりつつあります。

今回、「女のワイン飯」をお願いしにきたお店もおもしろいお店で、一軒家をリノベーションして作られたレストラン。一軒家をリノベーションしたお店っていうのは、今はもうそこら中にあるのですが、ここは場所が場所で、何でこんなところに作ったんだろうかと思うほどの住宅街の中にあります。

間違いなくご近所さんしか目の前を通らないようなところですし、通ってもレストランと気づくかどうかも怪しいところ。

4月にお届けする白ワイン「ロッカ・トレビアーノ・ダブルッツォ」を持って、レストラン「TOKIYA(トキヤ)」に行ってきました。


学芸大学から約5分ほど、五本木交差点近くの住宅街にひっそりとあるレストラン。
お店の前は車も通れないほどの細い路地があり、ご近所に用がなければ絶対に通らない道である。
最初はきっと通り過ぎてしまうであろう、、、

いい感じに錆びれた門から、庭の向こうに暖かい雰囲気がいい店内が見える。

何でこの場所なんだろう?
と思いつつ、逆にこの場所だから面白さを感じるんだから、おもしろい。

店内は木の感じが優しく、不揃いのテーブルやチェアがセンスよく並べられている。
カウンターの向こうからやってくる美味しそうな香りがたまらなくいい。

アラカルト~コースまで用意されていてるメニューは、フレンチをベースに考えられたオリジナルの創作料理が中心で、料理の幅の広さを感じられる。

季節にあわせられて、旬の食材を使ってくれるのはやはり嬉しい。ワインと一緒に楽しめる料理ばかりなので、そういったところから、お店の趣旨が見えてくる。

また、予算にあわせて、コースからワインの銘柄も選んでくれたりもするので、貸切にしてパーティーをすることも可能だ。

お店の雰囲気、流れている音楽、メニューの構成、きっとこのお店のこだわりが好きな人、たくさんいるだろうなと思います。

これからも長く続いてほしいお店です。


家ワイン(以下、家):「今日は宜しくお願いいたします。」
TOKIYA(以下、T):「こちらこそ、宜しくお願いします。」

家:「素敵なお店ですよね。流れている音楽も好きですし、ゆったりしていていい雰囲気です。」
T:「ありがとうございます。店内の改装はある程度自分たちでやりまして、机とかも好きなものを集めてきたという感じです。」
家:「音楽とお店の雰囲気から、もう大好きです。」
T:「それは嬉しいですね。いい空気感の中で料理を楽しんでもらえればなと思っていて、まずは自分がこの空間を好きになれるように作ったところがあります。」
家:「なるほどですね。今日は楽しみにしているので、宜しくお願いいたします。」

T:「まずはワインをテイスティングからということですよね?」
家:「そうです。今日はこちらのワインをお持ちいたしました。イタリアはアブルッツォの白ワインです。」
T:「了解いたしました。では早速あけてみましょう。」
家:「宜しくお願いいたします!」

オーナーシェフでソムリエの飯村氏

T:「なるほど、ミネラルが豊富で、レモンの香りがいいですね。すごく春っぽい印象をうけます。」
家:「こちらは4月にお届けするワインなのですが、まさに春っぽい印象で選ばせていただきました。」
T:「それは納得ですね。これは確実に魚介類があうと思います。このレモンのような酸味とミネラルのバランスからそれは間違いないですね。」
家:「なるほどですね。」
T:「あと、最後に青みが口の中に残るのですが、これも春を連想させるひとつだと思います。」
家:「清涼感があるかと思います。」
T:「そうですね。これはバランスがいいと思います。今は常温で飲んでますけど、冷やしたらまた印象が違うでしょうね。もっとキリッとするのかな、、、」
家:「もっとしまるでしょうね。でも、この時期は花見もありますし、常温で飲むのも良いかなと思っています。」
T:「確かにそうですね。となると、料理も花見に持って行ける感じが良いですよね?」
家:「いや、そこまで徹底しなくても良いのですが、冷めても美味しいものだと確かに嬉しいです。」
T:「了解いたしました。少し、考えさせてください。」

引き続き、テイスティングを続ける飯村氏。

4月にお届けする白ワイン「ロッカ・トレビアーノ・ダブルッツォ」は淡いイエローの色どおり、クリーンな果実味とミネラル、酸の一体感が良い一本で、そのコストパフォーマンスの良さも世界で認められる理由の一つにある。

T:「今回の料理ですが、ヤリイカと菜の花を使った料理にしようと思います。」
家:「両方とも今の時期、旬の食材ですね。良いと思います。」
T:「そうです。ヤリイカは刺身用でどんどん出てくるので、それを使います。簡単に言うと菜の花を使ったリゾットをヤリイカに詰め込んだイカ飯です。それをこのワインにあわせて作ろうかと思います。」
家:「普通のイカ飯とは大分違うのでしょうか?」
T:「そうですね、食べてからのお楽しみですが、味は全く違いますね。あと、イカの焼き方にも違いがあります。今回は刺身用を使って半生で調理をしようと思います。このワインにイカは間違いなくあいますし、菜の花の渋みを入れることで、ワインの青みにもマッチしてくれると思います。」
家:「美味しそうですね。それではその料理でお願いします。イカ飯だと花見に持って行ってもウケが良さそうですね。」
T:「それは間違いないと思いますよ。暖かい状態で食べてもらおうと思っていますが、冷めても美味しく食べれると思います。」
家:「了解いたしました。宜しくお願いいたします。」


ふっくらツヤツヤのヤリイカが食欲をそそります。

T:「ヤリイカと菜の花のファルシです。どうぞ食してみてください。」
家:「ありがとうございます。では、早速いただきます!」

ヤリイカのお腹にナイフを入れる。
切りみからリゾットの汁がしたたってくる。

それではパクッと一口。

家:「おぉ~、これはイカのエキスがしっかりしてますね。美味しいです!なるほど、なるほど、こういう味できましたか、、、」
T:「まず、イカの食感はいかがですか?すごく柔らかいと思います。」
家:「めちゃくちゃ柔らかいです。これは食べやすいですね。」
T:「そうなんです。包むイカ自体にはそんなに火を入れずに半生で完成させています。イカが固くなってしまうと味も固くなってしまうのと、この旬の味をなるべく出していきたいなと思いまして。」
家:「いや~、リゾットにもしっかりとイカの味が染み込んでいますね。それで、これをワインで流し込む瞬間がヤバいです。」
T:「ありがとうございます。ゲソをリゾットに入れています。リゾットはお米のまま入れるので、味がじっくり染み込むんですよ。なので、冷めても美味しいです。」

また菜の花の渋みがアクセントになってていい。
ワインでリゾットとヤリイカのトロッとした感じを流し込むのも美味しいが、菜の花の渋みがワインの残り香によくマッチする。

家:「味付けでカラシが入ってますか?」
T:「そうです、洋カラシが入ってます。ワインが辛口なんで、料理の方も少し引き締めたくて、これがまた菜の花によくあうんです。」
家:「なるほど。菜の花のおひたしとかではありますが、それを洋食にあわせていくのはおもしろいですね。」
T:「そうなんです。あうんですよね。」

確かにこれは普通のイカ飯とは違って、ワインを飲むためのイカ飯で、よくマリアージュされている。ワインがすすむ、すすむ。

T:「あと、花見にもっていくようでしたら、冷めたままで大丈夫です。現地で切るのは面倒くさそうなので、カットしたものを詰めて持って行ったらいいと思います。」
家:「ありがとうございます。これを花見に持って来られたら、かなり嬉しいです。」
T:「料理自体はイカに詰めることが少し面倒くさいですが、それ以外はかなり簡単なので、是非、持って行ってほしいですね。」
家:「でも、詰まってるからこそ、いいですよね。あと、詰める作業は皆さん、わりと好きだと思います。楽しいですし。」
T:「お子さんとかも好きですよね。楽しい花見会になってほしいものです。」
家:「そうですね。今回はありがとうございました。今しか味わえない料理だと思うので、是非、皆さんにお試しいただきたいです。」
T:「こちらこそ、ありがとうございました。」


おもしろいですよね。
出来上がった料理は間違いなく洋食なのですが、あけてみると、和の要素がつまっている。

そして、桜を見ながら、ワインを飲む。

なんだか似たような関係性だなと思いまして、現代の日本を思い浮かべております。

ヤリイカの半生の食感、言葉じゃ伝わらないかもしれませんが、マイルドで本当に美味しいです。

春爛漫の今回のレシピ、是非、「ロッカ・トレビアーノ・ダブルッツォ」と一緒にお楽しみください。

今回、レシピをいただきました
「TOKIYA」

学芸大学近くの住宅街にひっそりと佇む一軒家のレストラン。レストランと言っても、内装や雰囲気はカフェのようで、とても居心地がいいので気軽に行ける。料理はフレンチをベースに季節にあわせたオリジナルで、ここでしか食べられない味に出会えるから嬉しい。予算にあわせて、ワインや料理を考えてもくれるのも◎なお店です。

ビストロ「TOKIYA」
TEL : 03-6383-1803
住所 : 東京都目黒区五本木2-53-12
→ 東急東横線「学芸大学」駅より徒歩7分
営業時間 :
平日 19:00 - 22:30 L.O
土日祝 12:00 - 14:30 L.O / 19:00 - 22:30 L.O
定休日 : 月曜日

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