日本ワインを知る!注目すべき日本ワインで使用されるブドウ品種6選

はじめに


昨今、「日本ワイン」が注目されていますが、日本ワインにはどのような品種が使われているか知っていますか?

約20年前の日本ワインと言えば、生食用ブドウから造られた甘口のものか、輸入されたブドウから造られたワインが主流でしたが、ここ10年で生産者たちの並々ならぬ努力で世界に認められるワインが造られるようになりました。

そこで、日本ワインを知るうえで、覚えておきたいブドウ品種をご紹介します。

甲州


日本の代表品種と言えば、やはり世界に誇る固有品種「甲州」です。

甲州ブドウは日本優位つの伝統品種でもあり、栽培の歴史は1000年近くと言われています。山梨県甲府盆地の勝沼で栽培が始まったとされる甲州ブドウはヨーロッパが起源、シルクロードを通って伝来したと言われており、国内における甲州ブドウ発見説は2つ存在します。

1.行基説
奈良時代の高僧行基が修業中、夢枕に立った右手にブドウを持つ薬師如来の姿を木彫りにして今日の柏尾山大善寺に安置したところ、ブドウの樹を発見。これを薬草として育てたのち村人にも広まり、「甲州」となった説。

2.雨宮勘解由説
勝沼の雨宮勘解由説(かげゆ)が自生の山ブドウと異なる蔓植物を発見。自宅に持ち帰り植えたところ、5年後にやっと結実した種が「甲州」であったという説。
引用:Koshu from 山梨

果皮は赤皮を帯びているが、白ワイン用の品種として使われます。甲州ワインはワインの中で軽い繊細なワインで鉄分が少ないため、生魚との相性が良いという事が、メルシャンの研究で分かっています。

2010年(平成22年)には、「国際ブドウ・ワイン機構」に初の国内品種として登録され、EU諸国にワインを輸出する際に「甲州」という品種名を記載できるようになりました。

栽培面積の約90%を山梨県が占めていますが、ここ数年は大阪や山形からも個性あふれるワインが登場しており、今後の期待は膨らむばかりです。


ナイアガラ


出典:http://www.incerp.com/

ナイアガラはコンコードとキャサディを掛け合わせた白ワイン用の交雑種です。1872年にアメリカ・ニューヨークで生み出され、1893年頃にマスカットベーリーAの生みの親である川上善兵衛氏によって輸入されました。

ナイアガラは主に長野県、北海道、山形県、青森県などで栽培されています。生食向けはもちろんですが、ワインやジュースの原料として利用されることが多いのも特徴的です。

ナイアガラは中粒の白ぶどうで、素晴らしい香りを持ち、芳香ブドウとも呼ばれています。口に含んだ時に広がる香りと甘さは、唯一無二のブドウです。ワインとしてのナイアガラは、独特の香りが際立ち、ぶどうを丸ごとジュースにしたようなフレッシュさが感じられるワインに仕上がります。


デラウェア


出典: http://potency.jp/

デラウェアは明治時代にアメリカから日本に伝わり、明治19年山梨県で本格的な栽培が始まりました。栽培面積は山形県がトップですが、北海道から九州まで広範囲で栽培されており、ワインに仕込まれる量は日本で4番目に多いと言われています。

デラウェアと言えば、生食用のブドウというイメージがありますが、香り豊かなワインも作られており、最近ではデラウェアを使ったスパークリング「デラスパ」が話題になりました。

白ワイン用の品種として使われ、デラウェアで造られたワインは、ブドウ本来の爽やかな酸味とフルーティーな果実味が特徴的です。


マスカットベリーA


出典:http://green-netbox.com/

マスカット・ベリーAは新潟県の岩の原葡萄園の創始者で「日本のワインの父」とも呼ばれる川上善兵衛氏によって、アメリカブドウのラブルスカ種「ベーリー」にヨーロッパブドウのヴィニフェラ種「マスカット・ハンブルグ」を交配し生まれた日本固有種です。

川上善兵衛が品種改良に取り組んだ中で最も成功しているブドウ品種で、日本の赤ワイン用の品種の中に仕込まれている量も多く、東北地方から九州地方まで広範囲にわたって栽培されています。

また、2013年(平成25年)には国際ブドウ・ワイン機構(OIV)がマスカット・ベリーAをワイン用ブドウ品種として登録認定し、「甲州」に次いで世界的に日本で生まれたブドウ品種が認められました。

マスカットベリーAで造られたワインは、とにかく渋味が少なくて優しい赤ワインが多い。酸味は控えめでフルーティー。ワインが飲み慣れていない方でも飲みやすい味わいなので、初心者にお薦めです。


コンコード


出典:http://misuzuame.cocolog-nifty.com

コンコードは、アメリカ合衆国原産のブドウの一種であるラブルスカ種の栽培品種のひとつです。アメリカでは主にニューヨーク州で栽培されるで栽培されており、アメリカ系ブドウの中でも最も歴史ある品種です。日本には明治初期に導入され、長野県や山形県で栽培されています。

コンコードは、ワインすると狐臭(フォクシーフレーバー)が出るためワインには向いていないと言われています。どちらかと言うと、葡萄ジュースのような甘ったるい果物の香りなので、主にジュースやジャムで使われてきました。

しかし、今では狐臭(フォクシーフレーバー)を出さない技術が発展し、果汁への仕向けは減少し、ワインでの使用が右肩上がりに増加しています。ワインにすると非常に軽やかな、渋味が殆どないフルーティなワインに仕上がります。


キャンベルアーリー


出典:http://www.kichijien.co.jp/

キャンベルアーリーは1892年にアメリカでジョージ・W・キャンベル氏によって「ムーア・アーリー」に「ベルビダー×マスカットハンブルグ」を交配して生まれました。

その後、日本には1897年に川上善兵衛氏によって導入されたとされています。このキャンベルアーリーは「キャンベル」や「キャンベルス」とも呼ばれています。日本では主に北海道、岩手県、青森県で生産されています。

キャンベルアーリーは、そのまま食べても美味しく、ジューシーな果実味と甘みが特徴です。ワインにするとキャンベルス特有のイチゴやベリーの香りが鮮烈に香るワインに仕上がります。

また、キャンベルアーリーといえば「都農ワイン」です。辛口、中甘口、スパークリングワインと、キャンベルアーリーを使ったロゼワインを送り出しています。都農ワインが造るキャンベルアーリーは綺麗なピンク色をしていて、非常にフルーティーな味わいで女性に大人気です。


まとめ


日本のワインのいいところは、そのワインを造ったワイナリーを訪れて、生産者と気軽にコミュニケーションがとれるところです。そのワインを造った生産者の「思い」を知ることができるのも日本ワインの良いところだと思います。

低価格のニューワールドも良いですが、たまには、海外のワインとは違った楽しみ方が出来るのは日本ワインを食卓に並べてみてはいかがでしょうか?

かつてはワイン関連の商社にて幅広い業務に携わり、世界のワイン、ワイングッズに触れる。週末は子育てに奮闘する中、晩酌にワインは欠かしません。

関連コラム

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されております。 Copyright © 家ワイン All Rights Reseved.