東京産のワインを造る「東京ワイナリー」の魅力とは?

西武池袋線、大泉学園駅から歩くこと10分...大泉学園町の住宅街にある東京都区内唯一の牧場、小泉牧場を過ぎると「東京ワイナリー」が見えてきます。

「東京ワイナリー」は、東京都練馬区大泉学園町に位置し、2014年9月にオープンした小さなワイン醸造施設。素材の良さを活かし、農産物の自然な形を活かしたワイン造りをしています。

今回、この東京都内にある醸造施設「東京ワイナリー」さんの魅力を伝えるべく、取材させていただきました。 やさしい光に照らされた店内。こちらは併設されたオシャレなカフェスペースです。東京ワイナリーはカフェも併設してて、練馬産の野菜や果物を使ったシフォンケーキやキッシュなどをいただくことができます。

代表の越後屋さんは、東京の市場で働いていた時に練馬区の農家さんと出会い、「東京にもこんなに美味しい野菜や果物を作っている農家さんがいる」ということを知り、東京の農産物を食べてもらう仕組みを考えていくうちに農産物の加工品としてのワインを作ろうと、練馬区大泉学園にワイナリーを設立されました。

そして、併設されているカフェも、練馬産の農作物に拘っていました。素敵ですね。 カフェの奥のドアを開けるなりひんやりした空気と酵母の良い香りが体を包みます。その前を通りすぎて奥へ行くと、瓶詰めが終わったスパークリングワインが管理されていました。

東京のブドウは8月末から出始めるため、仕込みは8月末から行い、新酒を中心に時期をズラしながら翌年の3月まで行われるみたいです。基本は新酒のみですが、少し置くものだと、シャルドネやメルローも造っていて、それは7~8ヶ月置いてから販売されるとか。 こちらは除梗破砕機です。「梗」とは、ブドウの実をつけている枝のことで、ワインを醸造するにあたり、まずは枝の部分を取り除いていきます。この除梗破砕機は手動式で、手前の取っ手を回してあげることで、中のローラーが回って破砕されていきます。 手動のコルク打栓機を使って、コルクを打っていきます。 タンクは4機ありました。取材した日はシャルドネ、沖縄のヤマブドウ、山形のヤマブドウが入っていました。

今仕込んでいる沖縄の山ブドウのように単発で作ることもありますが、使用する品種は基本的に毎年同じ品種を使用しているそうです。また、東京産のブドウを使用したワインの生産量をもっと増やしていきたいとおっしゃってました。

ちなみに、東京では「高尾」という高級品種があり、日野市が中心となって作っています。都内のブドウ栽培地域は、日野市以外にも、立川市、西東京市、ひばりが丘や練馬でも栽培しているそうです。 仕込み中のシードルをチェックする越後屋さん 消毒が終わったら、ボトルキーパーを使ってしっかりと乾かします。さて、製造室の後は、お楽しみの試飲です! 今回は試飲させていただいたワインは、「高尾」、「小平産シャインマスカット」、「青森県鶴田町産スチューベン」の3種。全て酒石処理を行わず、無ろ過で仕上げた生ワイン。酵母をそのままボトル内に残し、酸化防止剤も添加していないことから、ワイン本来のフレッシュな美味しさが感じられるワインです。 ちなみにワイナリー限定で販売されているスチューベンは1ヶ月くらいで詰めたもなので、こんなにたくさんの澱が出てました。 まずは、シャインマスカットを試飲させていただきました。シャインマスカットは、甘みが強く酸が少ないのが特徴ですが、ワインは、その甘さを少し残した飲み口で非常にサッパリとしていて爽やかな仕上がりでした。 料理と合わせて飲みたいワインを作りたい思いから、東京ワイナリーでは甘口のワインは殆ど造らず、辛口に近い状態に仕上げているそうです。 続いて高尾を。こちらは非常に優しい香りで軽い口当たりの、やや辛口のにごりロゼワインです。ゴクゴク飲める1本ですね。ワインが苦手な人でも飲めるんじゃないでしょうか。ぶどう果汁の味がしっかりと感じられ、優しくほのかな甘さを伴う、余韻が心地良いワインです。 最後にスチューベンをいただきました。高尾と比べるとメリハリがハッキリしています。酸がきちんと効いている赤ワインですね。重いボディの赤ワインとは違いますが、スッキリとした綺麗な酸が特徴的です。

酸が効いているので、少し冷やして飲んだ方が美味しいかもしれません。冬場よりも、夏場の汗ばむ季節にぴったりの1本です。香りも独特のハーブの香りを感じました。 最後に年間何本くらい生産されているのか聞いたところ、高尾とスチューベンに関しては1000本くらいで、シャインマスカットや立川ベリーAあたりは30本程度だそうです。他にも長野シャルドネ、山形デラウェア、練馬スペシャルなど様々なワインを造られているとか…。 生産本数が少ないものは全てお店で販売されています。ただし、時期によっては売り切れの可能性も。また、土日は13時から日没まで「昼飲み」をスタート!1杯500円からグラスワインが楽しめます。

毎日大忙しの越後屋さん、8月~翌年3月頃まではワイン造り。4月以降は農家さんやワイナリーさん回りだとか。 越後屋さんに今後の展望を伺ったところ、「地元で継続する仕組みを作っていきたいという思いがあり、もともとは東京の農業を応援するというコンセプトで行っているので、農家さんと密に関係を取って、それを一般の方へ伝えていくということをやっていきたい」とおっしゃってました。

また、農家さんのところでワイン用の品種を植えて、育てていこうとも考えているみたいです。これは楽しみですね! 越後屋さんは、「人情」を大切にし、全てのことに真心を持って行動されています。また、大規模ではありませんが、そのタンクや機械類、そして、東京の農産物に対する熱い想いから、東京産ワインにかける意気込みを感じて、今後がどんなワインを造っていくんだろうと楽しみになりました。

今回取材した際は、ワイン造りに触れる事が出来なかったので、次回はワイン造りをしているところを密着取材したいですね。 家ワインは、これからも“東京ワイナリー”さんを応援していきます。

名称:東京ワイナリー

住所: 東京都練馬区 大泉学園町2丁目8-7

アクセス: 西武池袋線、大泉学園駅から徒歩10分

電話番号: 03-3867-5525

公式サイトURL: http://www.wine.tokyo.jp/

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