暖かな日が増えて、通りや公園には花が咲くようになり、春も近いことを感じます。お料理も、色のきれいな物を作りたくなりますね。
卵の黄色、人参のオレンジ色など、明るくて元気の出る色をとりいれて、ワインにもよく合うレシピを作りましょう。もちろん美味しいチーズも入れますよ。
という事で、今回は鮮やかなオレンジ色が特徴のフランスのチーズ「ミモレット」を使ったレシピをご紹介します。
材料:2人分
<オムレツ>
卵 3個
ミモレット 30g
人参 70g
生クリーム 50ml
塩胡椒 適量
オリーブ油 大さじ1
<ソース>
マスタード 小さじ1
牛乳 大さじ2
生クリーム 大さじ2
塩 適量
【下準備】
・人参は皮をむきすりおろして耐熱容器に入れ、ラップをして700Wのレンジで2分加熱する。そのまましばらく蒸らし、甘みを引き出す。
作り方
【1】ミモレットは7mm角位に砕いておく。
【2】ボウルに卵を溶きほぐす。ミモレット、加熱して冷ました人参、生クリームと塩胡椒を加えて混ぜ合わせる。
【3】フライパンにオリーブ油を温め、【2】の卵液を一度に加えてゆっくりかき混ぜながら丸くまとめていく。出来上がったら皿に盛り付ける。
【4】マスタードソースを作る。空いたフライパンにマスタード、牛乳、生クリームを入れて弱火で加熱しながら混ぜ合わせ、塩で味を整える。
【5】【4】のオムレツにマスタードソースをかける。※マスタードソースを皿にしいて、オムレツを乗せても良い。
ミモレットとは
ミモレットは熟成の若い物は水分も多くミルキーな味わいで、熟成が進むにつれて味が濃く複雑になります。
熟成に応じてジュンヌ、ヴイエイユ、エクストラ・ヴイエイユと呼ばれ、18ヶ月、24ヶ月の物はからすみのような味わい。日本酒とも相性が良く、和食にもよく取り入れられるチーズの一つです。
ミモレットの大きな特徴は表面が石のようにゴツゴツしていること。まるで月のクレーターのようです。
そこには「シロン」というダニの一種が生息しているのですよ。シロンはカビを餌に繁殖するのでカビによる脂肪の分解を防ぐとともに、表面積を増やして水分をコントロールします。シロンの働きはミモレットの旨み造りにつながるのですね。
もう一つの特徴は色です。ミモレットはアナトーで着色されていて、鮮やかなオレンジ色をしています。その見た目から、遊び心のある演出によく使われますよ。
まとめ
角切りのミモレットをサラダのトッピングに加えると、見た目は人参にそっくり。
細かく削ってパスタにかけると味も見た目もまるでカラスミ。こんな楽しい食材を、皆さんもぜひ春の食卓に取り入れてみてください。
また、ミモレットはすっきりとした吟醸香のある白ワインや、フレッシュでフルーティーな赤ワインとよく合います。
春らしいお料理とのマリアージュを楽しんでくださいね!