栄養豊富でダイエットにも効果的!「ラム肉のタジン」

皆さんはラム肉を使って、お料理をしたことありますか? ラムチョップの香草グリルとか、ジンギスカンなど、外食のイメージが強く、羊のお肉は、クセの強い食材ではないかと敬遠されている方も多いのではないでしょうか?

実は、羊のお肉の中で、風味が強いのはラム肉ではなく「マトン肉」なんです。ラム肉は1歳未満の仔羊の肉で、臭みもなく柔らかなお肉です。スーパーではあまり見かけないかもしれませんが、お肉屋さんやコストコなどに売っています。

そこで、今回は、お鍋1個でできる簡単なラム肉料理をご紹介します。

「タジン」は、野菜や肉を素材の水分を利用しながら煮るお料理で、元々はモロッコなど中東の料理ですが、フレンチとしても定着しています。

ご紹介する「ラム肉のタジン」は水を使わずに肉と野菜の旨みをしっかり引き出す料理です。粒のパスタ「クスクス」を添えて、煮汁も一緒に美味しくいただきましょう。バターライスを合わせるのもいいですね。

ラム肉の肩ロースの塊や切り落とし、薄切り肉などは100gで200円くらいで買えるので、ぜひ挑戦してみて下さい。

材料:4人分

ラム肉切り落とし 250g

塩 小さじ1/4

薄力粉 大さじ1/2

オリーブ油 大さじ1/2(肉を焼く時)

にんにく 1片

生姜 7g

人参 1/2本

セロリ 30g

玉ねぎ 1/2個

カレー粉 小さじ2

トマト缶 70g

白ワイン 150ml

塩胡椒 適量

オリーブ油 大さじ1(野菜を炒める時)

(付け合わせ)

クスクス 1人分60g 

塩 ひとつまみ

作り方

【1】ラム肉に塩をふり、薄力粉を加え、よく混ぜて行きわたらせる。

【2】【1】の肉を、ひと口大の大きさに丸める。オリーブ油を入れて温めたフライパンで表面を焼き、取り出す。

【3】フードプロセッサーに、にんにくと生姜を加えてみじん切りにする。続けて人参、セロリ、玉ねぎの順に入れてそのつど回し、みじん切りにする。

【4】鍋にオリーブ油を温め、【3】の野菜を炒める。カレー粉も加えて香りを出す。

【5】トマトと白ワインを加えて沸騰させ、ラム肉を戻し入れる。アクを取りながら、弱火で1時間ほど煮込む。塩胡椒で味を整える。

【6】クスクスと同量の熱湯に塩を加え、よく混ぜて戻したら【5】と盛り付ける。

仕上がりは、ほのかなカレー風味。エキゾチックで異国の香りがするお料理です。ちなみにパリでカレーといえば、ほんの少量スパイスを加えて、なんとなくカレー風味がするなぁというレベルなのですよ。

ワインは、辛口のロゼ、軽い赤ワインがおすすめです。ふっくら煮た柔らかなラム肉と、甘みのある野菜とのマリアージュをお楽しみください。

ラム肉の栄養価

ラム肉は、驚くほど栄養が豊富です。若返り効果、冷え性改善、疲労回復、特にダイエットという点ではとても嬉しい効果があります。

ラム肉といえば「L-カルニチン」が有名ですね。脂肪の燃焼を助け、肥満の防止に役立ちます。脂肪を燃やす働きは冷え性予防にもつながるので、女性には嬉しいことばかり...他にも嬉しい栄養素が豊富です。

・鉄分も多く、貧血予防に。

・ビタミンB1,B2は疲労回復効果。

・ビタミンEは老化防止。肌荒れを防ぎ、爪や髪もきれいになります。 

・アミノ酸をバランスよく含みます。

ラム肉に塩胡椒して焼いたり、カレーのお肉として煮込んだり、食べやすい美味しいお肉なので、ぜひ普段の食事にも取り入れたいです。

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料理研究家/フードコーディネーター/チーズプロフェッショナル/ワインエキスパート
本郷台駅徒歩3分の自宅にて「パン&料理教室 サロンドファリーヌ」を主催。自家製酵母パン、ドイツパンについても研究を深めている。パン屋さんを巡ることがライフワーク。

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