桜の時期に楽しみたいナチュラルチーズ「さくら」とロゼワイン「Sakura」

菜の花、たらの芽、ふきのとう…春野菜が売り場に並び始めました。旬の食べ物は、その時にしか味わえない特別な美味しさがありますね。

加工品であるワインやチーズにも、季節限定で作られていたり、出荷されたりするものがあります。今日はその中でも、春に限定で発売される、桜にちなんだワインとチーズをご紹介したいと思います。

共働学舎「さくら」

北海道十勝新得町で「自然の摂理のままの酪農」に取り組む共働学舎の人気商品「さくら」。桜の塩漬けと桜葉をあしらった、まるで和菓子のような小さなチーズで、世界的にも大変評価の高い逸品です。1月中旬から5月頃までの季節限定商品で販売されています。まさに桜の時期に楽しみたいチーズのひとつです。

桜餅のような桜の香りがほのかにします。酸味と塩味はやさしく、さっぱりとした白カビチーズで、見た目も味わいも、日本人の繊細さが表現された素晴らしいチーズだと思います。若いうちは、ハチミツを添えたり、甘口のデザートワインと合わせるのもおすすめ。また、冷蔵庫に入れている間にも熟成が進むので、好みの熟成具合を見つけて楽しむことができます。

写真は10日間の熟成で出荷される「さくら」ですが、1ヶ月熟成させてから出荷される「さくらのアフィネ」もあります。こちらは、少々ツンとくる独特の熟成香があり、滑らかな舌触りとミルクのコクが楽しめます。

共働学舎

ブルゴーニュのロゼワイン「Sakura」

フランスのワイン名醸地ブルゴーニュで、毎年春に限定でリリースされる「Sakura」という名のワインがあります。造り手は、フランス人の当主パブロさんと日本人の奥様かおりさん夫妻が営むドメーヌ・シュブロ。ピノ・ノワールで造るロゼワインです。

『サクラ ロゼ・ド・ピノノワール』

 生産地域:フランス

ブドウ品種:ピノ・ノワール

甘酸っぱいさくらんぼの香りと、フレッシュな酸味が特徴のチャーミングなワイン。あまり冷やしすぎず、お花見に持参するなら常温で飲むのがちょうど良いくらいです。見た目の可憐さとは裏腹に、キリリとした辛口。後味もさっぱりしています。

まとめ

春の訪れを知らせるこれらのワインやチーズ。この時期の贈り物としても華やかで素敵ですね。また、食卓に取り入れる場合は、春野菜や鰆など旬の食材を、塩を中心に味付けしたシンプルな家庭料理と本当に良く合いますので、是非お試し下さい。

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ワインコーディネーター/ワインライター。
フランス留学後、ワイン専門店勤務を経て、ワインコーディネーターに。
飲み頃や旬を大切にワインとチーズの魅力を伝えるサロン「Wine Salon d’Ourse」主宰。飲食店や食のイベントプロデュースの他、ライターとしてワインやチーズに関する情報も発信している。
J.S.A.ソムリエ / C.P.A.チーズプロフェッショナル

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