卵1個で抜群に美味しい!クリーミーカルボナーラ

コンビニでも買える少ない材料で、レシピを見なくても感覚で作れるパスタ料理。

そんな中においては珍しく、人気はあるのに作るのは敬遠されがちな「カルボナーラ」。生クリームとかバターとか、普段は使わない調味料をいろいろ混ぜるんでしょ?卵は卵黄だけ大量に使うんでしょ?ダマになったりして難しいでしょ?主な理由はこんなところでしょうか。

疑念はいろいろあるでしょうが、今回のレシピは生クリームもバターも使いませんし、パンチェッタはベーコンで代用、卵は全卵1個だけです。あとはオリーブオイルと塩コショウ。これだけシンプルな材料なのに、いえ、シンプルだからこそ美味しいカルボナーラ。コクのある調味料を省略することで、卵の味わいをグッと濃厚に感じられる味わい。一度作ったら、次は誰かに作ってあげたくなりますよ。

材料:作りやすい分量

[難易度]★★☆

[調理時間]10分

パスタ 80g

卵 1個

ベーコン 30g

オリーブオイル 小さじ1

塩 大さじ1/2

粉チーズ、粗挽き黒コショウお好きなだけ

作り方

【1】パスタを茹でます。本来は太めかつザラつきのある麺が好相性ですが、今回は気にせず、手軽に手に入るパスタで。茹で湯は1Lに対し塩大さじ1/2が目安。繊細な味付けのソースなので、パスタ自体にしっかり下味をつけておくのがポイントです。

【2】ベーコンはちょっと大きめにカットし、オリーブオイルでソテー。今回はワインに合わせるカルボナーラなので、大きめカットでベーコンの風味を生かします。卵の味わいが主役のカルボナーラにベーコンの風味は邪魔!と思う方は、一度さっと下茹でしておいてください。

【3】 こんがり色づいたらパスタの茹で汁をひとすくい(50cc程度)加え、だしを作っておきます。カルボナーラの一番難しいとされているのは、卵がダマになってしまう問題。ここで加水しておくと、卵の凝固を穏やかにして滑らかに仕上がります。

【4】茹であがったスパゲッティを3に絡め、フライパンを火からおろします。菜箸でクルクル混ぜながら溶き卵を注ぎます。これは卵に急激に熱が入り、ダマになるのを防ぐ為の大切な一手間です。

【5】優しいとろみがついたら完成。とろみが足りない場合は、ごく弱火でゆっくり温めます。器に盛り、粉チーズ・粗挽き黒コショウをかけて召し上がれ。

ちなみにカルボナーラの名前の意味は「炭焼き風」。黒胡椒を炭に見たてたのが由来なので、これなしでは料理は成立しない・・・という考え方、私は好きじゃないのですが。そういう話はさて置き、やっぱりカルボナーラは黒コショウがかかっている方が美味しい!ワインとの相性もぐっと高まるので、忘れずに用意しましょう。

合わせるワイン

Tilia Malbec Syrah Bodegas Esmeralda 

ティリア マルベック シラー ボデガス エスメラルダ

[分類] 赤ワイン

[生産] アルゼンチン メンドーサ

[品種] マルベック、シラー

ブドウ畑の農夫たちが作業の合間に憩う「菩提樹(ティリア)」が、名前にもエチケットにも描かれているワイン。

完熟して凝縮感のあるブドウが育つメンドーサ東側、涼やかな酸を与えるメンドーサ南側、異なる地域のブドウがブレンドされているそうです。 ブラックチェリーのような凝縮感のある果実味と、ほのかに甘いスパイス感と苦み。軽い酸とメントールの抜け感が印象的です。どこか土っぽいニュアンスがあり、エチケット通り木陰で飲んでいるような気分になります。

パスタとの相性は抜群!でも、クリームやバターでリッチにしすぎない方が、このワインにはお似合いです。今回のような卵だけのカルボナーラがちょうど良いバランス。仕上げにふるチーズも少なめに。キノコやオリーブの実を混ぜて、ほのかな苦みと同調させても楽しそうです。

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埼玉県熊谷市出身。両親在住のスペインにてスペイン料理を学ぶ。専門はスペイン料理、ワインにあわせたマリアージュ提案。著書「フライパンひとつで作る絶品パエリア」「5分でできた!」シリーズ全7冊「2ステップレシピ」他。

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