先日、高級車・レクサスを購入したときに行われる納車式でも頂くことができるノンアルコール“シャンパン”が非常に話題になっていました。
もちろん、アルコールが入っていないので正式にはシャンパンではありませんが、そんなノンアルコールスパークリングワインが最近注目を浴びています。
納車式で振る舞われているものを始め様々な種類があるようですが、その中でもマスターソムリエでフランス・ブルゴーニュワイン・ナイトの称号も持つ三宅俊彦さんも認めた“デュク・ドゥ・モンターニュ”をご紹介したいと思います。
ワインからつくられたノンアルコール飲料
ワインはブドウを発酵させた醸造酒であり、その発酵過程で必ずアルコールが生じますので、一昔前からある子供用のシャンパン風ジュースはワインではなく、ブドウ糖や香料などで「ワインっぽく」造られています。
やっぱりワインの風味などを楽しみたいという場合は、どうしてもアルコールがセットになってしまうものです。ホットワインなどにしてアルコールを飛ばしてしまったら、例え美味しくても本来の風味や酸味はほとんど飛んでしまうために別物になってしまいます。
そもそも、アルコールに極端に弱いというわけではないのなら、ごくごく普通のアルコール度数があるワインを飲めばいい話ですが、そうもいかないときに重宝されるのがノンアルコールワインです。
そこで、ベルギー大使館も推奨している老舗飲料メーカーであるスタッセン社は、ワインを低温低圧環境で蒸留することにより風味や香りをほとんど損なうことなくノンアルコールのスパークリングワインであるデュク・ドゥ・モンターニュをつくり出すことに成功しました。
デュク・ドゥ・モンターニュは、通常のスパークリングワインとほぼ同じ製法で造られる、本格派ノンアルコール・スパークリングなんです。
フルーティで香りや余韻が爽やか
普段はワインを嗜む生活を送っていますが、たまたま胃腸の調子が悪くてアルコールを控えていたときにこのデュク・ドゥ・モンターニュを購入して飲む機会がありました。
デュク・ドゥ・モンターニュ
生産国:ベルギー
タイプ:ノン・アルコール
品種:アイレン主体(ブドウはスペイン産)
ノンアルコールということでしたので、いったいどんな風味がするのか期待していたところ、開けた瞬間にワイン同様のフルーティな香りがして感動しました。
これまでも数種類のノンアルコールワインを飲んだ経験がありましたが、どれも正直ワインとは言いがたいもので、開けたはいいけれど捨ててしまうことも多くありました。
しかし、デュク・ドゥ・モンターニュは、たしかに一口目でアルコールが入っていないことは感じられるものの、はちみつやグレープフルーツ、アプリコットなどの風味があり、見た目も淡いレモンイエローがまさに“スパークリングワイン”に近いものだと感じました。品種はスペイン産のアイレン主体だそうで、酸味よりも柔らかい甘みがあり、女性が好むような素敵な味でした。
消化器官の不調がある人はもちろんですが、ワインファンの妊婦さんや子育て世代で車の運転が必要な人は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?