日本語で「白いチーズ」という意味のフロマージュ・ブランをご存知ですか?ミルクを乳酸菌や酵素などで固め、水分(ホエイ)を取り除いただけの、言わば、全てのチーズの基となるチーズです。
見た目や舌触りはプレーンヨーグルト、もしくはやわらかいホイップクリーム(生クリーム)に似ていますが、ヨーグルトよりやさしい酸味でなめらか、生クリームよりさっぱりしています。つまり、味わいもテクスチャーもヨーグルトと生クリームのいいとこ取りをしたチーズなのです。
フロマージュ・ブランの食べ方
フロマージュ・ブランの魅力は、食べ方のバリエーションが豊富なところ。冷蔵庫に一つ常備しておくと、とにかく便利なフレッシュなチーズです。今回はその活用法をご紹介したいと思います。
シンプルに食べる
そのまま食べるもいいでしょう。また、砂糖やハチミツ、フルーツを添えて、ヨーグルト感覚で朝食やデザートにも最適です。
ディップにする
塩、コショウ、みじん切りにしたハーブを混ぜてディップにしても良いでしょう。生野菜はもちろん、パンやクラッカーに乗せて召し上がって下さい。また、キリッと冷やした白ワインと非常によく合います。
ドレッシングにする
塩、コショウ、オリーブオイルでドレッシングにしても良いでしょう。好みでビネガーを加えても構いません。シンプルなグリーンサラダにこのドレッシングを和え、砕いたクルミやナッツをふるだけで「おもてなしサラダ」に変身します。さらに、アボガドやスモークサーモンを加えるとボリューム満点のサラダになります。
生クリームの代用にする
クリーム系のお料理にも使えます。クリームソースのパスタや、チキンやポークソテーの仕上げに加えるとソースにコクが出ます。
デザート作りに
クリームチーズの代わりに使用するとあっさり且つヘルシーなチーズケーキができ上がります。
まとめ
シンプルな味わいで栄養も豊富なことから、フランスでは、赤ちゃんの離乳食にはじまり、日々の食卓にはかかせない食材の一つとなっています。 日本では、以前はフランスから輸入されたフロマージュ・ブランを専門店で見かける程度でしたが、最近は国内のチーズメーカーもフロマージュ・ブランを作り始め、手頃な価格で入手できるようになりました。
タカナシ乳業とイズニーサントメール酪農協同組合が共同開発したものがこちらです。
とはいえ、まだまだ日本では知名度が低いのが現状。牛乳やヨーグルトのように、身近なスーパーでいつでも購入できるようになって欲しいと思います。