夏になるとなぜか食べたくなる、焼きそば。海の家の記憶なのか?夏祭りの屋台のイメージなのか?それとも夏の行楽BBQなのか?旬の食材を使っているわけではないし、決して夏らしい料理ではないのに不思議ですね。
数年前、テレビドラマで「焼きそばに合う」と紹介された赤ワインが市場から消える・・・なんてこともありましたが、最近ではソース料理とワインを楽しむのは定番になってきました。 野菜、果物、数種のスパイスをブレンドして作られる調味料。複雑な味わいのソースは、ワインとの親和性が高いのも納得です。果実のニュアンスにはグルナッシュ、スパイスのニュアンスにはシラー、合せるならちょっと飲みごたえのある赤ワインでしょうか。 夏ワインを楽しむなら、ソアーヴェやカタラットなど爽やかな白ワインに合わせ、しらすやシソをちょっとだけ散らした塩焼きそばがお似合いです。ワインの繊細な風味を生かすには、味付けは抑えめ上品な感じに。麺の焼き加減も焦げめパリパリではなく、しっとりふっくら仕上げるのがポイントです。
そしてもう1つ、私のお気に入り夏ワイン焼きそば「甘醤油味の牛しぐれ煮風」なんていかがですか?「麺をワイン蒸し」のひと手間で、風味豊かな上品な味わいに。ほっこり懐かしさを感じる、これぞ日本の味とワイン。気取らない、くつろぎの夕涼みにちょうど良いマリアージュです。
材料:2人分
【材料】
[難易度] ★★☆☆☆
[調理時間]10分
牛肉 200g(一口大)
タマネギ 1個(横に薄切り)
A しょうゆ 大さじ2
A 砂糖 大さじ1
中華麺 2玉
ワイン(白またはロゼ) 50cc
ミョウガ・シソ 適宜
作り方
【1】フライパンに中華麺、ワインを加え、蓋をして1~2分蒸します。無理やりほぐそうとすると麺が切れてしまいますので、この段階ではいじりません。
【2】蒸した麺はふっくら、自然とほぐれてきます。菜箸で優しくほぐし、一旦取り出します。
【3】牛肉を炒めます。半分くらい色が変わってきたら、タマネギを加えさっと炒めあわせます。牛肉は加熱しすぎると硬くなってしまうのでご注意を。
【4】Aを加え、タマネギがしんなりするまで煮絡めます。煮汁は麺にもからめたいので、あまり煮詰めすぎないようにしましょう。
【5】【2】を戻し均一に混ぜ、シソ・ミョウガを散らして完成。
まとめ
風が心地よい日はロゼワインでしっとり、日差しが強い日はロゼスパークリングで爽やかに。どちらもドライ(甘くない)タイプがオススメ。ツルツル、ごくッ。親しみのある味付けとロゼの香り、気分のいい組み合わせです。
赤ワインなら軽めの物を選んで、黒コショウや山椒でほんのちょっと香りをプラス。白ワインなら飲みごたえのある物を、焼きそばの味付けはほんのちょっと薄めに仕上げてみてください。