ワインの定番おつまみのひとつに「オリーブの塩漬け」がありますが、日本人ではあまり馴染みの深い食材ではありません。国内で販売されているオリーブもヨーロッパからの輸入品が多く、国内の生産量は僅かです。
しかし、日本でも一部の地域でオリーブの栽培がおこなわれているのをご存知ですか?それは、瀬戸内海の真ん中に浮かぶ小豆島です。
小豆島が属する香川県は、夏は雨が少なく、冬は温暖で雨量が多いため、地中海性気候に似た瀬戸内海式気候がオリーブ栽培に適しています。また、瀬戸内海式気候に属する岡山県もオリーブの栽培が盛んな地域があります。
今回、香川県本土でオリーブを栽培する有限会社「創樹」さんを訪問してきました。
住宅地にあるオリーブ園
「創樹」は、1928年頃、松の盆栽園からスタートしました。そして、20年ほど前から観賞用のオリーブを育てはじめ、8年前からは食用も栽培し、自社で収穫、オリーブ加工品の製造、販売まで行っています。
保有するオリーブの木は10000本以上です。栽培面積が13ヘクタールほどあり、収穫用の木は5500本くらいです。会社の周りのオリーブ園だけではなく、県内に点在する休耕田でも栽培しています。鑑賞用の木は卸売市場を通して全国の花屋さんで売られます。 また、個人宅やお店でも植えられますが、関東では非常に人気が高い樹木です。オリーブの木は挿し木にして増やしていき、出荷できるまで小さい木で2年、大きい物だと10年以上掛かるそうです。 盆栽仕立てのオリーブも人気だとか。
食用の実を収穫
10月からは収穫が始まります。全て手摘みで粒を揃えての収穫は気が抜けません。11月からは早摘みのグリーンオリーブから作られるオリーブ油「ストロング」、塩漬けオリーブ「塩蔵」が販売されます。
塩漬けオリーブ「塩蔵」は、摘みたてのオリーブ果実の香り、食感、みずみずしい風味を楽しむことが出来ます。また、ワインなどお酒のおつまみ、ごはんのお供、お茶漬けにもピッタリです。
今回、塩漬けオリーブ「塩蔵」でワイン会のシメのメニューとして、おにぎりを作ってみました。国産のオリーブはお米との相性も抜群です。
オリーブとチーズのおにぎりの作り方
【材料 2人分】
ご飯 茶碗2杯分
グリーンオリーブの実 6個
プロセスチーズ 20g
【作り方】 【1】オリーブの実とチーズを約7mm角に切る。 【2】ごはんに混ぜておにぎりにして、黒胡椒をふりかける。 チーズ他にナッツ、アンチョビも合うので、いろいろな具材で作ってみてくださいね。
まとめ
オリーブの木は美しく、食用としても人気があります。出荷されるオリーブの木が日本各地に植えられて、一つの文化になっていることを感じました。 「創樹」さんでは、オリーブ盆栽、国産オリーブの塩漬け、オリーブ油などなど魅力的な品がたくさん作られています。
また、今や料理には欠かせないオリーブオイルは、オリーブジャパン2015オリーブオイルコンテストでは金賞を受賞しています。
また、アメリカで行われる世界最大級のオリーブオイル品評会「ロサンゼルス国際オリーブオイルコンテスト」では銀賞を受賞し世界に通用する本物のオリーブオイルを生産しているので、気になる方はオンラインショップをのぞいてみて下さい。