ブドウ品種を擬人化した4コマ漫画「ワインガールズ」を知っていますか?

ワインを題材にした漫画は、実際に自分が好きな産地や銘柄が登場したり、飲んだことのないワインの味を登場人物が紹介してくれるために、多くのワインファンから支持を得ています。中でも「神の雫」はワイン大国フランスでも認められたほど大ヒットしています。

そんな中、現在コミックヴァルキリーWeb版で連載中の「ワインガールズ」が可愛い女の子たちをブドウ品種に擬人化したほのぼの4コマ漫画で、非常に面白いんです!

ワインガールズ

それぞれの特徴を踏まえて丁寧に擬人化

「ワインガールズ」は、元々漫画家の真田一輝さんがイラスト投稿サイトpixivにて投稿していた同作の原型となった作品を、2015年にコミックマーケットで発表し、その後コミックヴァルキリーWeb版で連載開始されたものです。現在1話と、最新の6話と7話を読むことができます。

例えば1話で早速登場するカベルネ・ソーヴィニヨンはボブが可愛い妹キャラの元気な女の子。ロングヘアでお姉さんキャラであるメルローと仲良しなんです。これは実際にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローがブレンドする際に相性が良いことから、このような設定になっていることが窺えます。

その他にもボジョレー・ヌーボーにも使われることで有名なガメイは早飲みされることが多いため、敬語で少し幼い少女として描かれたり、ブルゴーニュで多く栽培され熟成されると何とも言えないシルキーさで多くのファンを魅了しているピノ・ノワールは、少しプライドの高い美少女として登場します。

起承転結のある4コマでワインガールたちの日常が綴られていますが、ワインに詳しくない人のために4コマの後に注釈がつけられていることも多く、読者に楽しくワインを知ってもらおうという作者の意気込みが感じられます。

作者がワインに勤勉

「ワインガールズ」に登場するのはメジャーな品種だけではありません。既にタイ固有品種であるマラガ・ブランが登場しており、その個性が反映された浅黒い肌でショートカットのワインガールが活躍しています。

どうやら作者の真田さんがワインに対して勤勉で、再々取材のためにマイナーな国のワイン会にも参加されていて、メジャーな国のワインだけでなく今はまだ日本にあまり輸入されていないワインに対しても目を向けているのだとか。

品種のことだけでなく、ワインに関する雑学やワインマラソンを元ネタとした話が登場したりと、ワインファンなら楽しくなってしまうようなエピソードが満載です。 ワインガール1人1人のキャラクターに品種の個性がしっくりきているのは、元々ワインの風味や味を「ボディ」で言い表してきたからかもしれませんね。

ワイン好きな人だけでなく、これからワインに詳しくなっていきたいと思っている人、ちょっとだけワインに興味がある人にも楽しく読めること間違いなしですよ。気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

ワインガールズ

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お酒と書籍をこよなく愛すワイン好きなライターです。ワインの魅力にとりつかれ、知識を深め、ワインエキスパートの資格を取得。「ワイン=敷居が高い」という既成概念を壊していきつつ、一緒にワインの楽しさを探っていきましょう。

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