固く閉じた渋い赤ワインは、早めに抜栓したり、デキャンタージュをしたりすると飲みやすくなるように、チーズも食べる時に少し気を使うと、より美味しくいただくことができます。
発酵食品であるチーズはワイン同様、食べる時の温度やカットの仕方、食べ合わせによって味わいが随分変わります。それがチーズの面白さでもあるのですが、できればいつもベストな状態でいただきたいものです。今回は、知っておくと便利な「チーズを美味しく食べるコツ」をご紹介致します。
食べる30分前には冷蔵庫から出しておく
カマンベール等のソフトタイプのチーズは、クリーミィーな柔らかさが魅力です。しかし、熟成していない若いチーズは、中央にまだ芯があり、冷蔵庫から出した直後は内側が非常に固くなっています。ですから、少なくとも食べる30分前には冷蔵庫から取り出して温度を上げ、やわらかくしておきましょう。
ただし、モッツアレラチーズ等のフレッシュタイプのチーズはしっかり冷やした方が美味しいので、食べる直前まで冷蔵庫に入れておいて下さい。
均等に切り分ける
よくある円盤形や正方形のチーズは、まず中央までナイフを入れ、そこから好きな角度にくし形にカットします。既にカットされているチーズは、角から小さめのくさび型にカットしたり、ハードタイプならスライスしたりすると良いでしょう。大勢で食べる場合は特に、皆に同じような部分が行きわたるようにするのが基本です。
また、タイプの異なるチーズを同時に食べる時は、ナイフをそれぞれに用意した方が良いでしょう。
パンやクラッカーを用意する
チーズはそれだけでも美味しくいただけますが、脂肪分や塩分が高く濃厚な味わいのものが多いので、パンやクラッカーがあれば口休めになり、食べ飽きません。
また、ソフトタイプのチーズは、取り分ける時にべったりとナイフについてしまうことがありますが、バゲット等のパンがあれば、きれいにチーズをぬぐい取ることができ、食事中もお皿やカトラリーが汚れず、見た目もスマートです。
ワインと一緒にいただく
ワインとチーズのマリアージュは奥が深いので一言では言い表せないのですが、ヨーロッパのワインとチーズの主要生産国において、長い歴史の中で多くの人々が培ってきたこの組み合わせの妙味には感服せざるを得ません。
とにかく、色々と試してみるしか方法はないのですが、手っ取り早くベストマリアージュを見つけたいなら、まずは同じ地方で作られているワインとチーズを合わせてみることです。
また、ビールや日本酒と合わせても美味しくいただけます。お酒が苦手な方はちょっと渋めの日本茶と合わせてみても面白いですよ。是非、自分の好みのマリアージュを探してみて下さい。
まとめ
いかがでしたか? 食べ方に神経質になることはありませんが、少しの工夫でチーズはグンと美味しくなります。自分流の美味しい食べ方を見つけて、素敵なチーズライフをお楽しみ下さい。