昨今、お正月のおせち料理は、お取り寄せをしたりデパ地下で買ったりする方が増えています。また、洋風や少人数分のおせち料理もすっかり定番になりました。
おせち料理を手作りするのは、品数が多くて難しいと感じるためか尻込みしがちです。しかし、自分が好きな物だけでも作ってみてください。意外と簡単で、自分好みの味にできますよ。
今回は、おせち料理の中でも定番の伊達巻の作り方をご紹介します。いつもの伊達巻きでなく、チーズを加えてワインによく合う「チーズ風味の伊達巻」にアレンジしてみました。このレシピは、市販の伊達巻が「甘すぎる」と、以前から思っていたので、塩味の伊達巻がほしいという思いから考えたレシピです。簡単なのでぜひ作ってみて下さい。
材料:1本分
A 卵 4個
A はんぺん 1枚
A 牛乳 大さじ2
A 粉チーズ 大さじ2
A 塩胡椒 適量
サラダ油 適量
作り方
【1】Aの材料をボウルに入れ、ハンディミキサー等で撹拌する。 【2】サラダ油を薄く敷き予熱したフライパンに流し入れ、蓋をして弱火で15分ほど焼く。 【3】生地の表面を触ってもついてこないくらいに火が通ったら、焼き色を下にして巻きすに取り出す。 【4】手前の方に包丁で1センチ間隔に切込みを入れる。 【5】あとは巻いて輪ゴムで止めれば冷めるまで置く。好みの幅に切って盛り付ける。
伊達巻は長崎から江戸に伝わった「カステラかまぼこ」が、伊達者(お洒落な人達)の着物に似ていたことから、「伊達巻」と呼ばれるようになりました。
はちみつやみりんが多く入り、甘いのが特徴ですが、今回は、ふわふわの食感を生かしつつ、チーズを加えて塩味に仕上げました。甘いものが苦手な方にもおすすめです。卵とチーズのコクに、お魚の上品な風味が加わり、キリッとした辛口の白ワインによく合います。
生地にハーブを加えたり、クリームチーズを芯にしたりして巻くなど、他にもアレンジが利きます。また、巻きすで巻かず、平らに焼いたものを切って仕上げるとより手軽です。
そのまま食べても美味しい「チーズ伊達巻」ですが、さらにスライスチーズをのせて焼くと、熱々の伊達巻に溶けたチーズが絡まって、新しいお料理になります。また、甘い伊達巻にチーズをのせて焼くとチーズケーキのような味になるので、こちらもぜひ試してみてください。
ご家族で、お友達と一緒に、お正月もワインを囲んで楽しくお過ごしください。