ワインとの相性抜群!天然酵母種の種類と特徴を知って自分好みのパンを探そう

目には見えないけれど、いたるところに存在している酵母菌。

紀元前3500年頃エジプトで放置した小麦生地に浮遊していた酵母菌が付着し、翌日膨らんでいたのが発酵パンの始まりと言われています。エジプトからワイン造りの盛んだったギリシャへとパン作りが伝わり、ブドウを発酵させた酵母でパンが作られました。ビールを飲むイギリスではビール酵母が使われ、小麦のあまりとれないドイツではライ麦から作ったサワー種でパン作りがおこなわれました。

国や場所が変われば酵母の種類も変わり、パンの膨らみ方や味わいも違ってきます。今回は、パン作りで使われている代表的な天然酵母種4種類と、その特徴をご紹介します。

レーズンやリンゴから作る果実種

新鮮な果物の表皮に自然に付着している酵母を利用した種です。糖度の強い果物(レーズンやリンゴなど)をひたひたの水につけ、5日間くらいおいておくとぶくぶくと泡がでてきて、発酵がおこります。この発酵液をもとに生地が作られます。昔からワイン造りが盛んだったギリシャやフランスで使われていました。果実から作る天然酵母種はフランスパンなどハード系のパンを作るのに適しています。ほのかな酸味と果実の風味、深みのある複雑な味わいが特徴になります。

ホップ種

ホップとはビールの原料として使われるアサ科の植物です。独特な香りや苦みを作りだします。この酵母種は発酵力が高く、砂糖の少ない環境でもよく膨らむので食パンに適しています。しっとり、ふんわりした食感とほんのりとしたホップの香りと苦みが特徴です。

サワー種

穀物の粉(主にライ麦や小麦粉)と水を混ぜて放置して作るサワー種は乳酸菌が多く増殖するため、酸味や酸臭が強い生地になります。ドイツの北部では小麦があまりとれないため、ライ麦から作るサワー種でライ麦パンが作られました。黒くずっしりとした素朴な見た目ですが、酸味や甘み、苦みなど複雑な風味を醸し出します。皮の香ばしさとみっちりと目の詰まった生地が特徴です。

酒種

麹と米を使って発酵させた酵母種です。甘酒のような甘い香り、薄い皮としっとりした食感が特徴です。酒種酵母菌をパンに初めて使った木村屋さんの酒種アンパンは有名です。

終わりに

世界の国々ではその土地に適した果実や植物に自生する酵母を利用してパンが作られました。ワインもその土地、品種によって適した酵母があり、それぞれ違った風味を醸し出します。ワイン同様、パンも酵母菌の種類や作り手の技術により、異なった食感や味わいの天然酵母パンになります。

最近では自家製酵母でこだわりのパンを作るパン屋さんが増えているので、食べ比べてみるのも楽しいと思います。ワインもパンも自分好みのものがみつかるとうれしいものです。さまざまな天然酵母パンを試してみてください。

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おもてなしイタリアン・フレンチ料理教室 CARPE DIEMを南青山にて主宰。飲食店のメニュー開発やレシピ提供をはじめ、企業様の料理教室の講師など、様々な食の分野で活躍中。健康と美容・アンチエイジングを意識したレシピ作りも提案している。

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