外国語を学ぶと「チーズ」が分かる講座【フランス・イタリア編】

私がヨーロッパからチーズを輸入する時、実際に使っている言語は主に英語です。

しかし、ワインやチーズの名前って「ヨーロッパの言語」がそのまま使われていることが多く、はじめはスッとイメージが入ってきませんでした。私たち日本人が卵かけご飯と聞けばイメージができるのは「卵」、「かける」、「ご飯」という単語を理解しているからですね!

慣れももちろんありますが、チーズで使用される単語を理解していれば、もっとチーズの世界の理解が深まる外国語講座を開きたいと思います。

フランス語編

ボンジュール!まずはフランス語でチーズを意味するfromage(フロマージュ)からスタートしながら、フランスチーズを知るときには欠かせない、チーズに出てくるフランス語を学んでみましょう。

牛乳 lait(レ)
山羊 chevre(シェーヴル)
羊 brebis(ブルビー)
水牛 bufala(ブファーラ)

まずは動物たちから覚えてみましょう。これだけで豊かなイメージがわきます。フランス語編の最後には習得問題を出しますので動物たちは覚えておいてください。

農家製 fermier(フエルミエ)
高地放牧 alpage(アルパージュ)
地下熟成庫 cave(カーヴ)

続いてこちら。
チーズの作り手たちの作業する様子が思い浮かびませんか?工場製のチーズではなく、農家製のチーズは高く評価されます。また、日本でもfermierやalpageなど店名にされているチーズのお店も見かけます。

マイルド doux(ドゥ)
硬い dur(デュール)
熟成させた affine(アフィネ)

チーズの熟成状態はとても大切です。ウォッシュチーズで有名な「アフィデリス」はaffineとderishu(美味しい)の商標登録される造語です。また、改めて熟成という意味はチーズ界で大切なパーツということが分かります。

燻製した fume(フュメ)
灰 cendre(サンドレ)
塩 sel(セル)

純粋な pur(ピュー、ピュール)

白 blanc(ブラン)

少し応用編です。これらはチーズに欠かせないものや、変わった種類のチーズに使われるものです。cendreは灰をまぶして熟成させたオリヴェ地方のチーズ「オリヴェ サンドレ」、blancはフレッシュで見た目も真っ白な「フロマージュ ブラン」などに使われてますね。白チーズは乳酸菌発酵しただけの凝乳状態のチーズです。

その他、知るといいワード

白カビのAOCチーズで日本人も大好きな「ブリ ド モー」は「Brie de Meaux」と書きます。deの後ろのMeauxは地名で、モー(地方)のブリーチーズという意味です。また、ムラン(地名)のブリー、「Brie de Melun」もあります。たかが助詞、されど助詞です。

~(地名や材料などがきます)の de(d’、duなど)~ (ド、デ、デュ)
~の au(オ)

チーズの名前の意味が分かってくると、ヨーロッパの地名にも詳しくなり、その土地に訪問してみたいという気持ちになると思います。

フランス語のチーズ講座の締めくくりはこちら。
「Fromage pur lait de brebis」。
もう皆さんは意味がわかりますね?今回のコラムで紹介した「チーズ、純粋な、牛乳、~の、羊」、つまり羊と牛乳の混合乳チーズという意味です。

イタリア語編

ボンジョルノ!
続いてイタリアチーズに使われるイタリア語を見ていきましょう。イタリア語は他の単語によって語尾変化が激しいので発音の雰囲気も変わりますが、基本的に原型を知っていれば分かるようになります。まずチーズを意味する言葉はformaggio(フォルマッジォ)とcacio(カチョ)の2つです。Cacioはラテン語のcaseusから来ていて、英語のチーズの語源でもあります。

牛乳 latte(ラッテ)
山羊 capra(カープラ)
羊 pecora(ペーコラ)
水牛 bufala(ブッファロ)

フランス語と同じく、まずは動物からです。

フレッシュな fresco(フレスコ)
マイルド dolce(ドルチェ)
ピリッとした picante(ピカンテ)

状態や様子を表す言葉を知ると、食べる前から触感など想像できてワクワクしますね!ゴルゴンゾーラ・ドルチェやゴルゴンゾーラ・ピカンテなども上記の意味をみると納得ですね。

硬い duro(ドゥーロ)
軟らかい tenero (テーネロ)
熟成させた maturare(マトゥラーレ)

固いと柔らかいを意味するduroとteneroはイタリアのDOPチーズに出てくるのでピンと来る人もいるかもしれません。6か月以上熟成させた「ブラ ドゥーロ」はそのまま食べても、削ってサラダなどにかけても美味しいですね。最低45日以上熟成させてすぐ出荷する「ブラ テネーロ」はセミハードで穏やかな風味です。このブラの名前にも使われているピエモンテ州ブラ市は、スローフード運動発祥の地として有名な街で、ここのチーズ祭りも大きいです。

長期間熟成した vecchio (ヴェッキオ)
燻製した affumicato(アッフミカート)
塩 sale(サーレ)
~の di(deなど)(ディ、ド)

チーズにvecchioという文字が見えれば熟成が長いタイプなど、チーズの熟成度を見分けることもできて世界が広がりますよ!燻製チーズは例えば「カチョカバロ アフミカート」など、いつものカチョカバロを一味違って楽しめたりします。最近私が食べたお気に入りは「ブラータ アフミカータ」です!中はトロトロのブッラータの周りが軽くスモークされていて奥深い味わいになっています。

まとめ

いかがでしたか。あのチーズの名前でよく聞く言葉はそういう意味だったのかと腑に落ちたものはあったのではないかと思います。チーズに関連する外国語を知ることによって、その国のことや作り手の様子まで想像を膨らましながらいただきたいですね!

岐阜出身。2013年在学中にGnR代表に就任。2015年慶応義塾大学・理工学部卒。学生時代、オランダから来たベジタリアンの留学生Miekeと出会い、彼女の実家のオーガニック牧場のチーズ輸入をスタート。

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