南フランスワインの輸入販売の店「aVin」が開催する「野生酵母仕込みの無濾過ワインが並ぶ 試飲&販売会」に伺ってきました。
会場の目黒ittoは普段は撮影に使われるスタジオということで、とてもお洒落で南仏の雰囲気にぴったりです。沢山の方で賑わっていました。
お店には南フランスの資料も多く用意されていて、良さを伝えたいという熱い気持ちが伝わってきます!
現在5つのワイナリーの取り扱いがあり、全てワイナリーから直接購入しているワインです。南ローヌとプロヴァンス、ファンキーシャトーに大きく分けて紹介したいと思います。
南ローヌ
Domaine de la Vieille Julienne(ドメーヌ・ドゥ・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ)
AOCシャトーヌフ・デュ・パプの北部の岩の多い砂質土壌で、平均樹齢60年の古木(100年以上もあり)、徹底した低収量(〜15hl)、多品種の混植、混醸、野生酵母、無濾過、補糖なし、補酸なし、そして「ビオディナミ」です。バイオダイナミックとも言われたりするビオディナミはオーガニックとも違いがあり、月の満ち欠けの影響も考えたり神秘的な側面も魅力の一つに感じます。
2001、03、05年にパーカーポイント100点も取得しており、99点獲得のレゼルヴ2012も発売されています。交渉を重ね、なんとか昨年末に新しく取り扱いが始まった、力を入れて行きたいワイナリーだそうです。
Le Clos du Caillou(ル・クロ・デュ・カイユ)
AOCシャトーヌフ・デュ・パプを牽引する北東部の高品質区画のシャトーラヤス、ボーカステルに隣接する畑でエレガントなワインを作り出す生産者です。現在Sylvie Vacheronさんという女性が当主をつとめ、エレガントでクリアなシャトーヌフデゥパプです。
写真にオーガニック認証のマークが見えるようにビオ認証取得しており、現在はビオディナミに移行中です。野生酵母、無濾過、補糖なし、補酸なし。2001、05、07、10年、パーカーポイント[WA]100点獲得。
輸入をはじめる前にワイナリーに実際に試飲に行き、高級ラインは日本に輸出していなかったので、「とても美味しいですが日本には何故輸出しないの?」ときいたら「私が聞きたい。」と答えられ、お付き合いが始まったそうです。ほとんどの商品はaVinさんだけが輸入している商品です。
プロヴァンス
Domaine du Gros Nore(ドメーヌ・デュ・グロノレ)
ムールヴェドル種の長期熟成赤ワインの産地、地中海沿いから広がる1941年にAOC認定されたバンドールの北部に北向きの斜面を持つ生産者。2017年で20周年を迎えますが、AOC内では最も新しいワイナリーでもあります。
独自のリュットレゾネ(農薬化学肥料はできるだけ使わない)、野生酵母、無濾過、赤は、補酸なし、補糖なしです。ロゼは2011年以降パーカーポイント90点以上獲得中。写真に写るaVinのスタッフでもあるデルフィンさんのいとこが働くワイナリーだそうです。無骨という言葉がぴったり当てはまる恰幅のいいおじさんがつくるワインです。
Château Vanniéres(シャトー・ヴァニエール)
地中海沿いから広がるAOCバンドールの北部の高知にあります。古いお城のワイナリーで造られています。オーガニックを実践していますが、生産者はそれを宣言したくないといいます。20年程度前には、東京のトゥールダルジャンでもメイカーズディナーがひらかれ、以前から評価をされているワイナリーです。最新ビンテージでも4年以上熟成させてからリリースされるので、熟成を待つ必要なく美味しく頂けます。熟成を経たものは、ボルドーの古酒の雰囲気に近づいて行きプロヴァンスのムールヴァドルという品種を新発見できるワイナリーです。1983年の扱いもあります。
ファンキーシャトー
長野県東御市青木村のFunky Chateau(ファンキー・シャトー)は日本のカルトワインの一つ。こちらを扱えるというスタッフさんの力が凄いです。自然発酵、無濾過、無清燈を柱にピュアなワイン造りを目指しています。こちらは対面販売のみでしたので多くの方が試飲して購入されていました。
この南仏ワイン専門店aVinのスタッフの方々は丁寧にそして親切に説明されていらっしゃって、一瞬に彼らのワインたちの虜になります。ジェネラルマネジャーの日下部さん(真ん中)は実際にワイナリーに足を運び様子を見てきているので現地のお話も伺えますよ。今回足を運べなかった方もぜひaVinのページから実力のあるワインたちを手に入れてみてください!
問い合わせ先
南仏ワイン専門店 aVin (アヴァン)
東京都目黒区緑が丘1-14-7
Tel: 03-6452-4380
http://avin.jp