国が違えば名前も違う?各国のスパークリングワインを集めてみました

スパークリングワインと言っても、その種類は様々ということをご存知ですか?

一般的に3気圧以上の発泡しているワインをスパークリングワインと呼びますが、実はそれぞれ国によって名前や規程が違うのです。今回はそんなスパークリングワインについて、各国で呼ばれている名称や種類などをご紹介したいと思います。

フランス

フランスでは何といってもシャンパーニュ地方のシャンパンが有名です。もちろんシャンパンもスパークリングワインの一種で、指定された産地や厳しい規程をクリアしたものに限られます。

トップカテゴリの区分であるAOCシャンパーニュに限られ、瓶詰め後の最低熟成期間は15ヶ月以上、5気圧以上。瓶内二次発酵であるトラディショナル方式のみが採用されていますが、これはシャンパーニュ地方だけがシャンパン方式と名乗ることが許されています。

ブドウはすべて手摘みで収穫され、使用が認められているブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエに加えピノ・ブラン、ピノ・グリ、アルバンヌ、プティ・メリエ、ムニエ・フュメ。主要3品種が有名ですが、8品種が使われている珍しいシャンパンもあります。

一方でフランス全土におけるスパークリングワインはヴァン・ムスーと呼ばれ、1気圧から2.5気圧の微発泡のものはペティヤンと呼ばれています。

シャンパン以外で瓶内二次発酵を経て造られている高級スパークリングワインはクレマンと呼ばれています。

イタリア

イタリアでのスパークリングワインの総称はスプマンテですが、微発泡のものはフリッツァンテと呼ばれます。これは瓶内二次発酵である場合も、タンクで二次発酵を行った場合でも、はたまたワインにガスを注入したものも全て含まれています。

一方で高級スパークリングワインとされるものはメトード・クラシコと呼ばれトラディショナル方式が採用されています。また、ステンレスタンク内で二次発酵を行うシャルマ方式で造られた場合はメトード・シャルマの表記がされています。

トラディショナル方式で造られたもので有名なのはロンバルディア州で造られているフランチャコルタやヴェネト州のプロセッコ、ピエモテ州のブラケット・ダックイなど。特に甘口で赤い発泡酒であるブラケット・ダックイは、近年非常に人気が高くセレブに好まれて飲まれていると注目を集めています。

スプマンテはイタリアの土着品種も多く使われているため、他の国にはないイタリアの良さを存分に感じることができることでも人気が高いようですよ。

ドイツ

ドイツのスパークリングワインはシャウム・ヴァインと呼ばれ、微発泡のものはパールヴァインと呼ばれています。中でも上級スパークリングワインでゼクトと呼ばれるものは、トラディショナル方式、シャルマ方式、そして瓶内で二次発酵を行った後タンクに移して滓引き・冷却を行うトランスファー方式が採用されています。

さらにドイツ産のブドウ100%を使用しドイツ国内で造られたものはドイチャー・ゼクト、13の指定栽培地域で栽培されたブドウを使用したものはドイチャー・ゼクトb.A.と呼ばれています。

スペイン

スペインと言えば高級スパークリングワインであるカバが有名ですが、カバ以外のスパークリングも多く造られており、スパークリングワインの総称ではエスプモーソと呼ばれています。

カバも各国の高級スパークリングワインと同様にトラディショナル方式で造られており、最低熟成期間は9ヶ月。また、スペインでは、熟成期間に応じて熟成表記がされていますが、カバの場合、レゼルバという名称をつけて良いとされる熟成期間は15ヶ月、グランレゼルバとなれば30ヶ月との規程が定められています。

特徴は何と言っても主要品種であるマカベオ、チャレッロ、パレリャーダの3品種。それぞれの特徴が如実に表れている風味は、お手頃な価格と爽やかで上質な飲み心地が世界中で愛されています。また、日本の市場でもここ数年で多く見かけるようになりました。

まとめ

日本では下面発酵の爽やかなビールが一番飲まれており、その軽快な飲み心地に似たスパークリングワインがとても愛されています。

シャンパンも素敵ですが、それ以外のスパークリングワインも手に取りそれぞれの特徴を楽しんでみてくださいね。

<参考>
・出水商事株式会社ホームページ「シャンパーニュ・L・オブリ・フィス」
http://www.izumitrading.co.jp/winery/france/champagne/aubry/aubry02.html

・asahi公式サイト「スパークリグワインを極める」
https://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/know/wine/1_6.html

お酒と書籍をこよなく愛すワイン好きなライターです。ワインの魅力にとりつかれ、知識を深め、ワインエキスパートの資格を取得。「ワイン=敷居が高い」という既成概念を壊していきつつ、一緒にワインの楽しさを探っていきましょう。

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