株式会社博報堂、住友商事株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、株式会社大修館書店、および安田不動産株式会社の5社共同で開発した博報堂旧本館を復元した建物、神田錦町の複合ビル「テラススクエア」の屋上農園にて富山県氷見市のワイナリー「SAYS FARM(セイズファーム)」と共同でのワイン造りを開始しました。
テラススクエアのブドウ畑をシンボルとして、神田錦町のオフィスワーカーや地元の方、インポーター、レストランオーナーなどのワイン関係者が集まって収穫祭等のワインイベントをテラススクエア等で定期的に開催し、ワインを通したコミュニティづくりを目指しています。
ブドウ栽培について
オフィスビルに囲まれた地上13メートル、広さ50平方メートルの屋上農園に、SAYS FARMより提供された30本の赤ワインを造るためのピノ・ノワールの苗が植えられています。
SAYS FARMが富山県氷見市から定期的に出向して栽培監修をしながらブドウを栽培します。SAYS FARMは、オフィスビルに囲まれた環境でのブドウ栽培は初めてとのことですが、「ワインを通じて街を想う。そのシンボルとして、この都会で育つブドウの苗の姿を見てもらいたい。」という想いからブドウ栽培を行っています。
ワイン造りについて
テラススクエアのブドウ畑で栽培するピノ・ノワールと富山県氷見市のSAYS FARMで同時期に苗植えして栽培するピノ・ノワールを使用し、SAYS FARMの醸造所でワイン1樽(ボトル300本分)を造る予定です。2020年春頃には最初のワインが出来上がる予定です。
SAYS FARM について
SAYS FARM では、100%自社栽培・醸造にこだわったワイン造りをしています。手塩にかけて育てたブドウを選果し、オーク樽やステンレスタンクで熟成します。
何よりも大切にしているのは、土地を表現したワインであることです。ミネラルを含む海風と立山から吹き下ろす冷涼な風、夏は穏やかで、冬は雪深い気候、粘土石灰質の土壌、そして「一人でも多くの人に喜んでもらえるワインを」という生産者たちのひたむきな想い、そのすべてがブドウの個性となって、世界にここにしかないワインとなります。
2008年の春、一人の男性が持っていた壮大な夢のもとに、耕作放棄地を自分たちの手で切り開き、畑を耕し、1本のブドウの苗を植えたことがSAYS FARM の始まりです。
現在9ヘクタールの畑に約9000本のブドウの樹を栽培しています。目指すのは除草剤を使用せず、農薬は必要最低限しか使用しないなど、循環しながら自然と人が共生できる農園です。スタッフに加えて地元の協力も得て行う収穫作業は、ブドウの房を一つひとつ手摘みにすることで健康な実を見極め、ブドウの樹、果実、そして土壌に与えるストレスを最小限にしています。
SAYS FARM
施設:レストラン&ショップ・ギャラリー棟、宿泊棟、醸造場、セラー農園URLはこちら
編集部のコメント
SAYS FARMさんの言葉にもあるように、農園を維持するためには地元の方の協力が欠かせません。目指されている、除草剤を使用しない、農薬は必要最低限しか使用しない、自然と人が共生できる農園となっていくことが楽しみです!