新潟県上越市にあるワイナリーの岩の原葡萄園は2017年3月18日に、2014年の自園産ブドウで醸造した最上級赤ワイン「善兵衛」を発売しました。創業者の名を冠したワインはブドウの品質が特に優れた年にしか造られず、発売は09年産を売り出した11年12月以来5年ぶりの登場です。
善兵衛
善兵衛の発売は今回で5回目です。ブドウの品種のマスカット・べーリーAを91%、ブラック・クイーンを9%が使用されました。14年はブドウの開花時期に当たる6月の気候が少雨で推移したほか、9~10月の収穫期も日照に恵まれ、重厚感のある長期熟成向きのワインに仕上がったといいます。
川上善兵衛
川上善兵衛氏は日本のワインぶどうの父と呼ばれ、1890年に岩の原葡萄園を開設し、ワインに適したブドウを求めて品種改良に挑み、1927年にマスカット・ベーリーAを開発しています。今年は、川上善兵衛がマスカット・べーリーAとブラック・クイーンを交雑してから90年の節目であり、岩の原葡萄園の棚橋博史社長はファンに感謝を伝えます。
善兵衛
容量:720ミリリットル
価格:1万800円(税込)
生産本数:4,253本
販売:全国の小売店のほか、岩の原葡萄園のオンラインショップでも販売
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編集部のコメント
川上善兵衛は良質なワインを造るために、発酵温度コントロールや夏場のワイン熟成庫の温度管理として越後名物の雪を使ったそうです。5年ぶりの善兵衛を是非いただきたいですよね。