スペインの人たちは、チーズに甘みを足して食べるのが大好き。フレッシュチーズにハチミツをかけたり、ハード系チーズにメンブリージョという甘いゼリーを重ねたり、焼いたチーズにブルーベリーソースやマーマレードのドレッシングをかけたり・・・塩味と甘み、酸味のバランスを愛してやまないのです。最初はぎょっとした私ですが、今ではこの組み合わせに目がありません。
チーズはワインの最良の友。日本でも、ワイン愛飲家の間でチーズは人気者です。特に白カビ系チーズはマイルドでクリーミーなものが多く、日本人の嗜好に最も近いチーズと言えるかもしれません。今回は、この柔らかでクリーミーなカマンベールチーズに、ジャムとビネガーの甘酸っぱさが心地よい一品をご紹介しましょう。キュートな見た目で、おもてなしにもピッタリです。
材料:2人分
カマンベールチーズ 1/2個
A イチゴジャム 16g
A 白ワインビネガー 小さじ1
A 塩 少々
ベビーリーフ 1袋
ミニトマト 2個
B オリーブオイル 小さじ1
B 塩・黒コショウ 少々
作り方
【1】カマンベールチーズのように、外側から内側に熟成するタイプは、放射状にカットします。
チーズの温度があがると更に柔らかになり、包丁にくっつきやすくなります。カットする直前まで冷蔵庫で冷やしておき、包丁を水で濡らしてからカットすると切りやすくなります。
【2】Aをよく混ぜ、ジャムソースを作ります。白ワインビネガーはレモン果汁でも代用できます。
イチゴジャムはブルーベリー、マーマレード、フィグなど、お好みのジャムでアレンジOK!飲みたいワインに合わせてアレンジを楽しむのもいいですね。
【3】ベビーリーフはBを混ぜ、ミニトマトは4等分にカット。器に盛り付けてカマンベールチーズをのせ、チーズの上に【2】をかければ出来上がりです。刻んだクルミやスライスアーモンド、生ハム、オリーブやケッパー、ドライフルーツなどをトッピングしても美味しいですよ。
複雑な要素がからみあう料理は、あわせるワインの可能性も広がります。特に白ワインなら、何を選んでもうまくいきそうです。今回私はシュナンブランを合わせましたが、ピュアな味わいがチーズのクリーミーさとよく合いました。
赤ワインならイチゴの風味に合わせて、果実味が豊かで渋みの少ないものがピッタリ。同様にキュートなニュアンスをもつロゼワインや、カヴァなどハツラツとしたスパークリングワインにもバッチリ合いそうです。