お家ワインの醍醐味は、何と言っても気軽に楽しめること。ワインはもちろん、おつまみだって肩肘張らずにチョイスすることができます。お家の冷蔵庫や帰宅途中のコンビニで、ちょっと意外なマリアージュ探しをしてみませんか?
今回のご提案は「しば漬け」。キュウリ・ナス・シソを赤梅酢で漬けた、三大漬物の1つ。スーパーやコンビニ、お弁当の付け合せとしてもよく見かける、あの色鮮やかな漬物です。かなり意外な組み合わせに思えますが、実は、シャンパーニュ愛好家の間では、既にこのマリアージュを楽しんでいる方もチラホラいらっしゃるとか。複雑な味わいのシャンパーニュには赤紫蘇の風味が潜んでいて、しば漬けを合わせることで心地よくリンクしてくれます。
そのままカリカリつまむのに飽きてしまったら、ちょい足しアレンジにも挑戦してみましょう。
1品目:しば漬けのブルスケッタ
まず最初は「しば漬けのブルスケッタ」。軽くトーストしたパンやクラッカーに、クリームチーズを薄く塗り、刻んだしば漬けをちょんとのせるだけ。クリーミーな味わいが加わると、しば漬けの味わいもガラリと変化。とっても簡単なのに、並べるとおもてなし風になるのも魅力です。
2品目:キャベツのしば漬け和え
続いては「キャベツのしば漬け和え」。キャベツを一口大にザクザク切り、塩をふって軽くもみます。分量はキャベツ150gに対して、塩小さじ1/2ほどが目安。4~5分置いて出てきた水分をギュッと絞り、刻んだしば漬け30g、カツオ節3g、オリーブオイル大さじ1を和えれば出来上がり。カツオ節の旨みをプラスしたしば漬けは、ちょっとだけ酸が穏やかになります。用意したワインとの酸レベルが合わなかった!という時にも使える、裏ワザレシピです。
3品目:サラダチキンのしば漬けタルタル
最後は「サラダチキンのしば漬けタルタル」。入れ替わりの早いコンビニ惣菜コーナーで、もはや殿堂入りの人気を誇るサラダチキンをアレンジしましょう。
刻んだしば漬け20gにマヨネーズ大さじ1を混ぜ、ソースのように添えるだけ。しば漬けがマヨネーズの臭みを消し、マヨネーズがしば漬けの角を取る相乗効果が素晴らしい仕上がりに。たった2つの材料を混ぜただけとは思えない深みのある味わいには、カジュアルクラスのシャルドネを合わせても楽しいですよ。
カジュアルワインを合わせるなら、ピノ・ノワールやガメイなど、軽やかな赤ワインがピッタリです。ポイントは酸のレベルを合わせること。しば漬けの風味とワインのフレッシュな果実味、爽やかさが同化され、なるほど!と実感できます。同じく同化させるという意味で、甘口ではないロゼワイン、ロゼスパークリングワインもオススメです。こちらはまさにニュアンスのリンク。ロゼには赤紫蘇や梅の風味を感じられる物が多いので、探してみてくださいね。